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一般就職から急転!“インハイ得点王”の逸材、静岡学園FW木部が松本入りへ!

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 今夏の全国高校総体(長野)で大会最多得点の7ゴールを叩きだした静岡学園高(静岡)FW木部未嵐(3年)が、松本山雅FC入りすることが分かった。年内にも入団内定が発表される模様。静岡学園からは通算64人目のJリーガー誕生となる。当初、サッカーは高校までで“卒業”し、一般就職すると伝えられていた逸材が来季J2年目を迎える松本からJの舞台へ挑戦することとなった。

 50m走6秒1の快足と圧巻の足技を持つ木部は警戒されていても独力で相手守備網を切り裂くドリブル、一発で局面を変えるスルーパスなど、名門・静岡学園の中でも一際輝きを放つ注目アタッカー。高校3年生になった今年はストライカーとしての能力が覚醒し、全国高校総体では岡山学芸館(岡山)戦で5得点を記録するなど計7得点でチームのベスト8進出に貢献した。また、全国リーグのプレミアリーグEASTでも得点ランキング2位の13ゴールを奪っている。
 
 優勝候補として臨んだ全国高校総体は準々決勝で優勝した三浦学苑(神奈川)に敗れた。直後に「優勝することで(自身の)インパクトはついて来ると思っていた。(準々決勝で)足元をすくわれて、今大会自分は持っているものよりも持っていないものが多いと気付かされました。無力さを感じました」と悔しさを滲ませた木部は、そこからサッカーに対する心境が徐々に変化。そして今秋、プロへ挑戦する決意を固めた。関係者の話によると、木部は準々決勝で敗退した全国高校選手権静岡県大会終了後の12月上旬、松本に4日間の練習参加。ここで、ホーム・長野で開催された全国総体で静岡学園の試合を視察し、木部に注目していた反町康治監督の評価を決定的なものとしてプロ入りを勝ち取ったという。

 ピッチ外ではいたって真面目だが、一度ピッチに足を踏み入れれば豹変。不満を爆発させ、レフェリーに詰め寄ることもある気性の激しさは最近の高校生には見られないものだ。勝負へのこだわり、正義感の強さでもあったこの精神面の充実、波のあったパフォーマンスがより高いレベルで安定してくれば、Jでインパクトを残す可能性は十分にある。
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