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狙われる立場となった日本一軍団・鵬翔、MF小原「プレッシャーを感じまくりです」

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[2.10 練習試合 日本高校選抜候補4-3専修大]

 全国高校選手権で初優勝した鵬翔高(宮崎)の新チームがすでに連覇へ向けてスタートしている。高校選手権決勝の直後に開幕した宮崎県高校新人総合体育大会ではライバルの日章学園を2-1で下すなど、早速タイトルを獲得。引退した3年生たちは下級生にプレッシャーをかけていたようで、高校選抜合宿に参加中のGK浅田卓人(3年)は「プレッシャーかけまくりました。2年は宮崎に帰ったらすぐ新人戦があったので、『これ落とすなよ』と。ライバルの日章学園に勝ったことが大きい。勢いで行ったと思います」。対して県新人戦全5試合に出場したMF小原裕哉(2年)は「選手権の流れというものありますけれど、全国で戦った分、余裕を持って戦っていけたと思います。選手権のように諦めないとか、負けたくないという気持ちで勝てた」と勝因について語った。

 日本一となったことで全国4,000校を越えるチームから狙われる立場となった。小原は「プレッシャーを感じまくりです。この流れを止めたくない」と明かしたが、全国王者はこの1年、大きな重圧と戦いながら1年を過ごすことになる。今回の高校選抜候補合宿終了直後の15日からは新人戦の九州大会が長崎県島原市で行われる。小原や新主将のDF芳川隼登、MF川崎皓章、そしてU-17日本代表候補に選出された1年生FW北村知也ら優勝メンバーに、新戦力たちを加えたチームはもちろん結果にこだわっていくつもりだ。小原は「目標は(県内)3冠。新人戦、総体、そして選手権を取ってまた国立へ行くことを目標にしています」。確かに負けて学ぶこともあるかもしれない。ただ王者はその誇りを持って目の前の敵を打ち倒していく。

[写真]小原ら「日本一軍団」鵬翔は今年、プレッシャーの中で勝ち続けることができるか

(取材・文 吉田太郎)

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