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[プリンスリーグ中国]逆転Vへ勝ち点2差!2位・瀬戸内が首位・作陽との打ち合い制す!

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[10.5 高円宮杯プリンスリーグ中国第14節 瀬戸内高5-3作陽高 広島皆実高G]

 高円宮杯U-18サッカーリーグ2013プリンスリーグ中国第14節が5日、広島皆実高グラウンドで行われ、首位・作陽高(岡山)と2位・瀬戸内高(広島)が対戦。激しい打ち合いの末、5-3で瀬戸内が作陽を破った。

 首位を走る作陽の独走に瀬戸内が待ったをかけた。この日、1位・2位対決に挑む瀬戸内だったが、主将で司令塔のMF浜下瑛を累積警告による出場停止で、10番を背負うエースのFW南隆を怪我で欠く苦しい布陣でスタートする。

「相手は中国地方で一番、自力のあるチームだけど、うちもそういう力があると思う。2チームが全国でも上を目指せるように、高め合えるような試合をしよう」と安藤正晴監督に送り出された瀬戸内イレブンは開始直後から勇敢に仕掛け、7分に左サイドでFKを獲得。MF澄谷一貴がゴール前に入れたボールをDF植田涼吾が頭で合わせ、幸先良く先制する。

「先取点を奪えたのが非常に大きかった。この一点のおかげで、うちはやりたい事をやれたけど、作陽さんはやりたい事が出来なかったと思う」と安藤監督が振り返ったとともに、作陽の野村雅之監督も「勢いのあるチームに飲まれた」と分析したように、相手の出鼻を挫いた瀬戸内は17分にもMF福地拓也のスルーパスからFW宗近侑がPA左を抜け出し、右隅に流し込んでリードを広げる。28分には左サイドをJ注目のMF平岡翼に破られ、MF永松達郎にゴールを奪われたが、40分にMF小村誠のヘディングシュートで再び2点差。このまま前半終了かと思われたが、42分にゴール前で与えたFKを永松に決められ、3-2で前半を折り返す。

 後半に入ってからも壮絶な点の取り合いは変わらず。8分には、CKからDF山本義道にヘッドで決められ、同点にされたが、「前の立正大淞南高戦から、試合が動いた後の心の持ち方が上手く行っている。獲られた後、強気に点を獲りに行く。獲った後は引くのではなく、もう一回、点を獲りに行く。『得点は獲れる』とコイツらは思っているし、獲れば勢いに乗る。プリンスでもよく4、5点獲っているので、心配はなかった」と指揮官に焦りの色は無い。言葉通り、やられたらやり返す姿勢を見せ、直後の10分に宗近が右サイドのスペースを抜けて、中央へパス。FW小田駿介がゴール前で合わせたが、相手DFに弾かれる。このこぼれ球をPA右でMF石川義浩が拾い、すかさずシュート。再び相手守備陣に防がれたが、小村が押し込んだボールが相手DFに当たり、オウンゴールを誘発する。再びリードを奪った後も攻撃の手を緩めず、32分にも宗近のパスから小田が決めて、5点目を獲得。首位・作陽を5-3で撃破し、勝ち点差を2に縮めた。

 攻撃がウリのチームらしい打ち合いを制した指揮官は「代わりに出た選手(小村、宗近)がしっかり、厚みも出てきたし、選手権に向けて自信になった」とコメント。「今年のチームに自信を持っている。後は気の緩みとけが人など自分との戦いだと思っている」と手応えを口にした。

(取材・文 森田将義)
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