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選手権で初の全国経験した綾羽、滋賀新人戦準決勝で8発勝利

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[1.26 滋賀県高校新人戦準決勝 綾羽8-0八幡 ビッグレイク]

 2013(平成25)年度滋賀県高校サッカー新人大会(U-17強化練習会)は26日、1位トーナメント準決勝、決勝を行った。今冬、全国高校選手権に初出場した綾羽と八幡の準決勝は綾羽が8-0で圧勝した。

 綾羽の攻撃力が爆発した。前半3分、左サイドからチャンスをつくると、最後は右SB平田聖弥(2年)のラストパスからFW北尾弘汰(2年)が先制ゴールを決める。綾羽は11分にもFW田中寛之(2年)が加点。さらにMF奥村南斗(2年)が個人技で3点目を奪う。そして22分に高速SB平田が抜群のスピードで右サイドを破って田中が頭で4点目を奪うと、26分にも左クロスを奥村が胸トラップからの左足ボレーで5点目を決めた。

 綾羽は1トップの田中、その背後に位置する奥村と主将のMF岩井健(2年)は個でも局面を打開する攻撃力があり、サイドからは昨年からの主力である平田と左SB村上迅(2年)の両SBが何度も攻撃参加。そして北尾、FW小野山翔(2年)の両サイドアタッカーは昨年の攻撃の柱・FW奥井良樹(3年)クラスのスピードを持つという。昨年までの目標は強敵「野洲撃破」「全国出場」だったが、選手権出場を果たした今、目標は全国での勝利、そして全国優勝へ切り替わった。岩井は「(全国大会が)終わって次の日にキャプテン決めるのとチームの方針を決めて、目標を全国優勝と決めた」と説明。登録メンバーとして全国大会を経験した13人らイレブンは、高く設定した目標へチーム一丸となって突き進んでいく。

 対戦した八幡は右のMF小森隼、左のMF田口翔大(ともに2年)の両翼に力があった。MF田中智也(2年)のボール捌きから何度も敵陣のサイドまでボールを運び、後半にはカウンターからひとりで持ち込んだ田口の左足シュートがゴールを襲うシーンもあった。ただ綾羽は3分に岩井の左FKから田中がヘディングシュートを決めてハットトリックを達成すると、10分にも右クロスを奥村が頭で合わせてこちらもこの日3点目。ベンチ入り9人全員を起用した後の27分には右FW今井孝旺(2年)の左足クロスにMF小川秀磨(1年)が飛び込んでゴールラッシュを締めた。10番を背負う奥村が「チームとしては良かった。得点の形もサイドからしっかりと取れた。まだまだいろいろとやっていかないといけないと思うけれど、力(ポテンシャル)はある」と評する綾羽が準決勝を大差で制した。

[写真]綾羽のFW田中(中央)は3得点の活躍

(取材・文 吉田太郎)

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