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[プレミアリーグEAST]流経大柏の注目MF相澤、青森山田相手に魅せた柴崎イメージの2アシスト

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[4.6 高円宮杯プレミアリーグEAST第1節 流通経済大柏高 3-2 青森山田高 流通経済大柏高G]

 対戦した青森山田高はJ屈指の司令塔で日本代表候補でもあるMF柴崎岳の母校。その強豪相手に流通経済大柏高の注目MF相澤祥太(3年)が2本のパスで魅せた。「あれは柴崎岳選手ですよ! 青森山田だけに。選手権の時にやっていたヤツ。ずらしている間にパンパンとタッチして出す。青森山田相手出せればいいと思っていた。イメージ通りっス」。中盤の底の位置から放たれた2本のピンポイントのスルーパス。14年シーズン注目のMFは相手のプレッシャーがやや甘くなった時間帯に通した2本のパスでFW儀保幸英の2ゴールを演出し、勝利に貢献した。

 今年の流経大柏の10番は圧倒的な技術とパスセンスの持ち主。普段は飄々としている印象だが、チームの危機では誰より走り、声で鼓舞する逞しさも持ち合わせる。昨年のチームで主将を務めていたDF石田和希(現流通経済大)もその声とチームを引っ張る姿勢で存在感を放っていたが、新生・流経大柏のキャプテンマークを巻く相澤も試合を重ねるごとに頼もしい雰囲気を醸し出してきている。

 試合前日には同じボランチを務め、昨年のチームで10番を背負っていた新潟MF小泉慶から電話をもらったという。すでにJ1デビューを果たし、ナビスコ杯でプロ初ゴールを決めるなどブレイク中の先輩からの励ましの電話。「頑張れよと慶さんに言われると気合入りますね。『大丈夫っしょ。フィーバーしろよと』と。そう言われると緊張しない。きょうは全く緊張しなかったです」。引き気味のポジションで正確なパスを左右に散らしつつ、隙あれば飛び出しからシュートを狙い、一本のパスでゴールをもたらす。他にもアウトサイドキックでの好パスなど持ち味も発揮し、アドバイス通りに「フィーバーした」開幕戦だった。ただ個人、チームの課題をしっかりと修正して今後も「1試合1試合大事に」戦うこと。そして、チームリーダーとして高校年代最強の座を目指して戦い続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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