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[練習試合]「恩返し」のメンバー入りへ!日本高校選抜候補FW高沢が決勝ヘッド!

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[2.9 練習試合 日本高校選抜候補 4-3 駒澤大 時之栖Bグラウンド]

 日本高校選抜候補は最終5本目に1-3からMF澤田篤樹(流通経済大柏高3年)とCB大野佑哉(山梨学院高3年)のゴールによって同点。そして終了3分前にFW高沢優也(流通経済大柏高3年)が決勝点を決めた。

 1-2の時点でMF鈴木徳真(前橋育英高3年)とともにベンチから呼ばれた高沢は「ヨッシャー!」と声を挙げて、この日最後のアピールチャンスへ向かった。「出てアピールできればと思っていました」。ビハインドは一時2点となったが、3-3に追いついて迎えた22分、FW小林颯(四日市中央工高2年)の右CKを頭でゴール左隅に流し込んだ。「いいボールが来たんで。前の選手が触るかなと思ったけれど流れてきたので、コースも自分的には良かった」という一撃。大学入学前で「体力落ちちゃって、体力的に厳しかった」というが、勝負どころで強さを発揮してチームを勝利へと導いた。

 高沢は全国高校選手権で3得点を挙げて大会得点王(他6人)。だが、チームは日本一の夢叶わず準決勝で敗退した。準決勝では1-0で迎えた後半終了間際に前橋育英の鈴木に同点ゴールを奪われると、PK戦では2人目の高沢の左足シュートが右ポストを直撃。これが両校唯一の失敗となり、流経大柏は大会から去ることになった。

 自分の失敗による敗退から切り替えるのは簡単ではなかった。だが「チームのみんなとか声かけてくれたり、監督からも『オマエのせいじゃない』という言葉をかけてもらった。切り替えは悔しい気持ちはありますけれど・・・」。切り替えて、前を向いて、この高校選抜候補合宿に全力で臨んでいる。

「恩返ししたい」。流経大柏の代表として参加している今回の合宿で評価を勝ち取り「行きたい」という欧州遠征メンバーに残ることがチームへの「恩返し」になる。「精一杯頑張っていけるように」と誓うFWが最終日もゴールでアピールする。

(取材・文 吉田太郎)

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