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[MOM1327]清水桜が丘MF長田健吾(2年)_衝撃2発!自慢の「左」が静岡ファイナルで炸裂!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.22 静岡県高校新人大会決勝 清水桜が丘高 2-1(延長)静岡学園高 草薙球]

 衝撃的な2発を静岡学園高ゴールへ突き刺した。清水桜が丘高のMF長田健吾(2年)は、チームメート、コーチングスタッフに信頼され、自らも自信を持っている左足で2ゴール。清水桜が丘に現校名での県内初タイトルをもたらした。

 まずは前半36分、左中間で獲得したFKで思い切りよく左足を振り抜くと、弾丸ライナーの一撃は割れた壁の間を抜けてゴールへ突き刺さった。「グラウンドが悪い状況でピッチを活かしたシュートができたと思う」と喜んだ長田は、さらに1-1で突入した延長前半6分に再びインパクト十分の左足シュートでゴールを奪う。

 中央のMF杉本隼(2年)が左サイドへ捌いたボールを胸でコントロール。「(押し込まれる展開だったが)数少ないチャンスはあるのでゴールへ振ろうと思った。とりあえず振ったら何かが起きると思った」と落ち際を左足で打ち抜くと、次の瞬間、ボールはGKの頭上を抜けて逆サイドのゴールネットを激しく揺らしていた。

 名門にタイトルをもたらした左足は、中学時代の恩師に讃えられたことがきっかけで本格的にトレーニングするようになったという。参考にしていたのは浦和MF柏木陽介のプレー。「右サイドにいても左足にしっかりと持ち替えてシュートを打ちに行くところに憧れていて、中学から練習していました」。清水桜が丘進学後も「(コーチの)片瀬先生や(監督の)大瀧先生にもキックは凄く賞賛してもらって自信はついていた」という「左」は、チームメートの杉本も「チームとしても凄い武器」と認めるように今年の清水桜が丘のストロングポイントになっている。

 静岡決勝という大舞台で2ゴール。準決勝でもミドルシュートを決めるなど、新人戦で猛威を振るった左足が今後マークされることは間違いない。「マークされる中でも自分の左足を活かして左足のプレーヤーとしてやっていきたい」という長田が静岡を代表するレフティーとしてさらなる活躍を見せる。

(取材・文 吉田太郎)

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