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[新人戦]強烈ミドル連発、存在感放った境FW阪田「大事な試合で勝利を決定づける点が取りたい」

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[3.19 中国高校新人大会1回戦 境高 0-1 立正大淞南高 広島皆実高G]

 敗れはしたものの、ピッチ上で最も存在感を示していたのが境高のFW阪田快豊(2年)だった。強敵・立正大淞南高相手に押し込まれる展開だったが、前半14分にミドルレンジから枠内へ右足シュート。さらに19分にも局面をドリブルで突破すると、すかさず枠内へ強烈なミドルシュートを飛ばした。27分にも右足ミドルを打ち込んだ阪田は左MFから1トップへポジションを移した後半もボールをよく収め、鋭いドリブルを見せるなど相手にとって怖い存在であり続けた。

「淞南は縦に速いんでボール持ったらゴール狙おうと思っていた」と阪田。右足の豪快な一撃のほかにもドリブル突破、利き足と逆の左足CKなど能力の高さを示したが、本人は「シュートを決めれなかった」と納得していなかった。

 鳥取県では現在、選手権予選6連覇中の米子北高が頭ひとつ抜けだしている状況。「(米子)北が抜けているんでそれに当然対抗もするし、いい個を育てて次のステージへ送り出したい。(夏冬の全国大会予選へ向けて)生徒の個性を引き出しながら色付けしていかないといけない」という廣川雄一監督の指導の下、阪田は個性を伸ばしている。1年時から出場機会を得て最高学年となる今年はエースFWに。指揮官はその阪田について「一発は期待しているし、力はあるんで決めきってほしい。ああいうところで決めきらないと冬のステージでは戦えない」とよりゴールを奪い取ることのできる選手に成長することを期待する。

 阪田は全国出場を目指して鳥取県内の公立で最も力のある境へ進学してきた。全国に出るためにはチームとしてやるべきことを徹底すること。そして個人として「大事な試合で勝利を決定づける点が取りたい」という目標を果たして必ず全国舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)

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