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流経大柏の日本選抜メンバーが“世界一”に!!全勝で「adidas UEFA Young Champions」を制す

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「adidas UEFA Young Champions 2016」が28日、イタリア・ミラノで開催され、流通経済大柏高(千葉)の選抜メンバー6人で構成された日本代表はイタリア、アメリカ、ブラジル、スイスと対戦し、全勝で初優勝を飾った。

 今大会は、16歳以下の選手が5対5で対戦する特別ルール。フットサルと同サイズのコートには人工芝が敷かれ、頭より上へのパスは禁止された。交代は自由で、試合時間は7分ハーフ。総当たりの予選リーグを行い、上位2チームが決勝に進出する大会形式で行われた。

 初戦の相手はイタリア。序盤からMF菊地泰智が連続得点を挙げ、4-0で快勝した。アメリカとの第2戦は先制点を許し、ヒヤリとする場面もあったが、豊富な運動量でボールを支配。MF時岡寛拓の2得点で2-1の逆転勝利をおさめた。

 第3戦ではブラジルと対戦。積極的にゴールを狙った時岡の連続ゴールのほかにもMF金澤哲流がゴールに絡み、5-0と圧倒した。最終戦の相手は今大会、最も警戒していたスイス。菊地のCKから時岡が先制点を決めると、その後も菊地のCKにFW池田啓利が合わせるなど得点を重ね、4-1で勝利した。

 予選リーグを4戦全勝で首位通過した日本。決勝では2位通過のスイスと再び対戦した。アメリカ、ブラジル、イタリアチームに加え、一般の観客も見守る中、試合がキックオフ。「尻上がりに調子がよくなってきた」という斉藤礼音コーチの言葉どおり、序盤から池田、時岡、菊地が連続して得点を挙げる。時岡のCKからDF加藤蓮もゴールを決め、前半を4点リードで折り返すと、後半に1点を返されたが、時岡の追加点などで終わってみれば7-2の大勝。予選リーグから通じて全勝で「adidas UEFA Young Champions 2016」を制し、“世界一”に輝いた。

以下、試合後のコメント

●MF菊地泰智
「ミニゲームで対戦した感触としは、確実に優勝できる自信があった。ミニゲームと本番では違うプレーをしてくるかと警戒していたけど、そこまで気にするほどではなかった。ボールを動かしながら攻めていくのが自分たちのスタイルなので、それが実践できてよかった。特にスイスの選手は身長が高かったので、パスで相手より先に動くことを意識した。自分たちが得意とする技が全部通用したくらいの手応えがあった。ブラジルのチームはドリブルで切り込んでくる感じはさすがだなと思った。守備を固めてカウンターを仕掛けてくるイメージがあったイタリアには、空いているスペースや崩れそうなところを注意しながら対応できたのでよかった」

●DF加藤蓮
「今回のメンバーにはディフェンダーが自分しかいないということで守備をしっかりとこなすことを意識した。ミニゲームで引き分けたスイスには勝たないとなという気持ちもあり、気合いが入っていた。ただ、5試合で4失点というのは、自分が守備を任されていた以上、今後の課題。今回のような5人制のゲームでは、守備だけやっていればいいというわけではないけど、やはり失点の数が結果なので、常にゼロに抑えていきたい」

●GK篠崎健志
「5試合で4失点は多かったと思う。ゴールが小さかったが、一人では守り切れないこともあり、早く味方に声をかけたり、シュートコースを見極めて守備を固めるなどの対策をもっと徹底できればよかった。攻守の切り替えが早かったので対応が大変だった」

●MF時岡寛拓
「この大会では攻撃の選手を任された以上、点を取るのが仕事。結果がすべてだと思ってやった。自分のせいで失点したこともあったけど、結果として勝てたのでよかった。特にアメリカ戦での得点シーンでは、自分の思いどおりのコースで行けたのでいい手応えになった」

●FW池田啓利
「昨日のミニゲームまではちょっと調子が悪かったけど、本番初戦のイタリア戦で2点取ることができた。予選リーグはあまりよくなかったけど、決勝では先制点を入れることができて、大事な試合で結果を残せてよかった。海外のチームは日本と違って、縛られていないと思った。特にブラジルは練習ではかなりラフなイメージがあったけど、試合になると雰囲気がガラッと変わって真剣。切り替えがうまいなと思った。スイスは試合で負けていても技を見せたがったりしていて、海外の選手っぽいと思った。会場で音楽が流れていたり、観客の声援があったりで緊張した」

●MF金澤哲流
「試合の入りで硬くなってしまって、チームに迷惑をかけた。決勝ではアシストもできて、何度かチャンスをつくれたのはよかった。ただ、最初からいいコンディションでできるようにするのが課題。今回はピッチが小さい分、攻守の切り替えのちょっとした瞬間でピンチになると思った。常に気を抜かず、常にアラートの状態でいるというプレースタイルはいい経験になった。スイスは練習時のミニゲームで引き分けていたので警戒していたけど、結果的には両方とも勝てたのでよかった」

●斉藤礼音コーチ
「今回の大会は5対5という特殊な形だったので、通常の試合における局面のトレーニングとして、質の高さを求めた。試合に勝つということはもちろんだが、攻撃と守備の連続をいかにスムーズに行えるかを重要に考えて指示を出した。結果として優勝できたのはうれしいが、今回のような海外遠征という貴重な経験は大きな財産になったと思う。試合は終わったけど、まだ遠征は残り2日あるので、気を引き締めて、しっかり吸収していってほしい」

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[写真]「adidas UEFA Young Champions 2016」で優勝を飾った流通経済大柏高の選抜メンバー

(取材・文 小林昂祐)

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