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[プリンスリーグ関東]自身に厳しい評価の前橋育英MF大塚主将「疲れた状況で何ができるかが課題」

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[11.26 高円宮杯プリンスリーグ関東第16節 桐光学園高 2-2 前橋育英高 かもめパーク]

選手権予選準決勝で足首を痛めて負傷退場し、同決勝は交代出場だった前橋育英高のMF大塚諒主将(3年)は選手権予選以来の公式戦となったこの日、先発フル出場。特に前半はセカンドボールの攻防戦に優位に立ち、攻撃面でもボランチの位置から積極的に前線と絡んでチャンスメークした。前半は相棒のMF長澤昂輝とともに存在感を示していたが、後半はコンディションがまだ万全ではないことも影響したか、運動量が落ちて思うようなプレーができず。試合後は本人の口からも課題の言葉が発せられていた。

「前半良かったんですけど、後半課題なので。疲れた状況で何ができるかが課題ですね。(まだ万全ではなかったが)そこは甘えちゃいけない。怪我していても、最大限に自分の力を出すことをやらなければいけない」。

 前橋育英の代表としてピッチに立っている以上、コンディション面など言い訳にはならない。昨年からの唯一のレギュラーで泥臭く走り続けることのできるボランチはとにかく勝利を目指したが、仲間たちの奮闘を勝ちに結びつけることができなかったことを悔しがった。

 ただし、手応えもある。特に前半のパフォーマンスは今後への自信となるものに。「チームとしては結構蹴ってきていたので、上手く相手の特長を潰せていたかなと思います。セカンドボールを結構拾えて、相手も前がかりになっていたので奪った瞬間カウンターとか結構いい形がつくれていたんですけど、後半になってバテたかなというのと、相手の中盤が圧力かけてきていたのでそこでミスとかが起きてしまった」。

 チームは例年よりも選手権予選後に長めのオフを取った。これは昨年、一昨年とプリンスリーグ関東の激闘を終えたあと、プレミアリーグ参入戦や選手権で力を出し切ることに難しさを感じた部分があったため。この日は、チーム全体的に後半に運動量を落としてしまったが、大塚もチームとともにコンディションを上げて今後続く決戦でより力を発揮する。

(取材・文 吉田太郎)
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