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[横山杯]実践学園が逆転勝利で決勝進出に王手! 法政大二は敗戦から“学び中”

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実践学園と法政大二は激闘も3-2で実践学園が勝利

[12.28 横山杯1st(トップ)決勝リーグ第1グループ第2節 法政大二高2-3実践学園高 ジャーニィー土合グラウンドB面(人工芝)]

 来年度の躍進を狙う強豪校たちが 「サッカータウン波崎」で力を磨く「横山杯 第17回全国ユース招待サッカー大会」の1st(トップ)Divisionは28日午後、決勝リーグ第2節を行った。第1グループの法政大二高(神奈川)対実践学園高(東京)の一戦は3-2で実践学園が逆転勝利をおさめた。

 試合はシーソーゲームとなった。第1節の鹿島学園戦で0-7の完敗を喫した法政大二は、積極的な入りをみせると、前半13分にPA左からFW伊藤嘉哉が強烈なシュートを放つとGK成田雄聖の手を弾いて先制のゴールネットを揺らした。負けじと実践学園も同17分、自陣からのロングフィードは風に押し戻されたが、これが功を奏し、飛び出したGKの判断ミスを誘ってFW重枝俊亮が無人のゴールに流し込み、1-1で前半を終えた。

 決勝リーグ初戦で千葉の強豪・市立船橋に勝利した実践学園は、後半開始から「先発組」の6選手を送り出した。互いに球際で激しいバトルを繰り広げ、均衡した状況が続いたが、後半23分に法政大二が右サイドからのクロスは味方には合わなかったが、前からプレスをかけたDF日下部敦史がボールを奪ってそのまま右足シュートを沈め、2-1と勝ち越す。実践も同30分、FW武田義臣のシュートはクロスバーを叩いたが、これに反応したMF前原龍磨が頭で押し込み、再び試合を振り出しに戻した。

 白熱の一戦となったが、決勝点は同点となった直後に生まれた。実践学園は後半31分、左サイドでボールを受けた前原がDF尾前祥奈へ右足でクロスを送ると、これが誰も触れることなく、右サイドネットに吸い込まれ、3-2。前原の「よっしゃー!」という雄叫びがピッチに響き渡った。逆転勝利した実践学園はこれで2連勝とし、FINAL GAME(決勝戦)進出に王手をかけた。

 法政大二にとっては、「勝てるチャンスもあった」試合だった。第1戦では不安定な守備を露呈。結果的にはこの試合でも3失点を喫したが、出足の早いプレスや球際で相手の攻撃を高い位置で止めるなど、「改善できたと思います」と水島光監督は笑顔をみせる。「力の限界だと思いますけど、相手が強かったので。負けながら学んでくれていると思います」。わずか1試合で“成長”を示した選手たちに指揮官は目を細めていた。

(取材・文 清水祐一)
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