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[MOM2216]静岡学園GK北口太陽(1年)_“足元勝負の守護神”、気持ちのセーブでPK2本ストップ!

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静岡学園高GK北口太陽はPK戦で2本ストップする大活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.17 NB CHAMPIONSHIP U-16 青森山田高 1-1(PK2-4)静岡学園高 時之栖うさぎ島A]

 陽が落ち、暗闇の中で行われたPK戦。「見にくかったですけれど、そこは気持ちで」止めるつもりだった静岡学園高GK北口太陽(1年)が、青森山田高1人目のシュートを右へ跳んで見事に止めて見せる。チームメートを興奮させた北口は「あと1本でいいぞ!」という声も飛んだ3人目に、再び右へ跳んでストップ。指揮を執った齊藤興龍コーチも「きょうは北口がMVPですね」と評した活躍でチームを決勝へ導いた。

「威圧して、プレッシャーをかけて守りました。日頃、自主練でもPKやったりしていたのでそこでの成果が出たと思います」と北口。PK戦での2本のビッグセーブが特に印象的だったが、60分間の戦いの中でも好プレーを見せ続けた。

 青森山田はスペースへの配球を増やしていたが、北口は思い切りよくゴールから飛び出してクリア。雨で水たまりもできたピッチではボールが不規則に止まったりするなど、難しいコンディションだったが、北口は足元の技術の高さも見せながら落ち着いた対応でピンチの芽を摘んでいた。

 加えて、後半22分にはゴール至近距離からの決定的なシュートを阻止。セービング、守備範囲広い守り、正確なビルドアップに加えて、「一つ一つのプレーで後ろから声かけてチーム全体が集中して勝てるようにしていました」という守護神が勝利の立て役者だった。

 静岡学園から福岡入りしたGK山ノ井拓己や3年生の先輩GK高野由比人のような高さ、サイズはない。それでも「目標としているのは西川周作選手たち。足元で目立っていかないといけない」と“足元勝負”していく意気込みの守護神が武器を磨いて、この日のように攻撃、守備でもチームを勝たせるGKになる。

(取材・文 吉田太郎)
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