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『0-9』完敗からの逆襲へ…東海大甲府MF榎原拓哉「引きずっても何も得られない」

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総体での逆襲を狙う東海大甲府高

[6.3 関東大会準決勝 桐生一高9-0東海大甲府高 前橋フットボールセンターB]

 スコアボードに記された数字は『0-9』。東海大甲府高(山梨)の関東大会はショッキングな完敗で終わった。主将のMF榎原拓哉(3年)は「これがプリンスリーグとの差」と力量不足を受け入れ、「忘れるのはダメ。でも、引きずっても何も得られない」と気持ちを切り替えて総体予選に臨もうとしている。

 1回戦で立教新座高(埼玉)を破って挑んだ2回戦。桐生一高(群馬)の攻撃を真っ向から受ける展開となった。前半1分、セットプレーの流れで早々に失点を喫すると、同33分に2失点目。リスクを負って前に出た後半は7失点が続き、シュートを1本も打てないままタイムアップを迎えた。

「何もできずに終わってしまった」。榎原は振り返る。「1点、2点は取られても仕方ないとやっていたけど、防げた失点もあったのでもったいなかった」と早すぎた失点を後悔。その後の7失点に関しては前に出た結果だったため、「そこに行くまでの展開に問題があった」とまっすぐ受け入れているようだ。

 総体山梨県予選の初戦は6月10日。前日に行われるカード次第だが、強豪の山梨学院高と当たる可能性もある。「速さ、強さ、総合力で、これだけのレベル差があるってことを夏前に知ることができて良かった」(榎原)。ショッキングな完敗を乗り越えて、平成に入って初めての全国出場を狙う。

(取材・文 竹内達也)

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