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日本高校選抜の中で存在感高めてきた2年生レフティー武田、「自分が点獲りたい」

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日本高校選抜の中で存在感を増してきた2年生レフティーMF武田英寿(青森山田)

[3.9 練習試合 日本高校選抜 0-1 静岡産業大 草薙陸]

 注目レフティーの存在感が高まってきた。日本高校選抜のMF武田英寿(青森山田/2年)は4-2-3-1システムのワイドMFとして87分間プレー。「自分は縦パスを受けるのが得意」という武田は、内側に絞りながらポジショニング良くボールを引き出して、華麗なボールコントロールを見せたり、コンビネーションでの崩しに絡んだほか、強引にDFを剥がしてシュートまで持ち込む力強さも見せた。

 この日は強風の影響などによって難しいコンディション。武田は「1、2本目に関しては結構ミスがあったので悔しかった」と振り返る。決定機になりかけたシーンでクロスの精度を欠いたほか、ターンしてからのプレーも納得していない。

 これまでも、大学生やU-18Jリーグ選抜戦で難しいプレーを淡々とやり遂げていた。そこから気持ちがより前に出てきているようだ。朝岡隆蔵監督(市立船橋高)も評価していた変化。本人は特別意識していないようだが、プレーだけでなく取り組み、目の色から変わってきたというレフティーは、日本高校選抜のタレントたちの中でも一際個性を光らせてきている。

 本人が求めているのはゴール。「今回の合宿は2列目の高い位置で出れているので得点に絡みたい。自分が点獲りたい。もっと貪欲にゴールを目指すつもりでやっていきたい」と力を込めた。選手権でも評価された組み立て、アシスト役から試合を決める存在へ。世代屈指のレフティーはこの日本高校選抜でより点を獲れるMFになることを目指していく。

 10日の静岡県ヤングサッカーフェスティバルで対戦する静岡県ユース選抜は自分と同じ高校2年生中心のメンバー。新シーズンのプレミアリーグEASTで対戦する清水ユースや磐田U-18の選手たちも名を連ねている。

「絶対に負けられない試合になると思いますし、エスパルスだったりジュビロだったりプレミアで相手することになるので、ここで違い見せてプレミアに臨めればいい」。FW西川潤(桐光学園高)ら同学年のタレントたちが早くも進路を決めているが、焦りはない。今は目の前のことに集中。青森山田や日本高校選抜で学んだこと、力にしたことをしっかり表現して勝ちに繋がるプレーをする。


(取材・文 吉田太郎)
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