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[プレミアリーグWEST]広島ユースの注目司令塔・土肥はU-18代表でのリベンジも誓う。「スタメンを獲りたい」

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サンフレッチェ広島ユースの司令塔・MF土肥航大主将

[4.7 プレミアリーグWEST第1節 神戸U-18 2-1 広島ユース ヤンマースタ]

 サンフレッチェ広島ユースの司令塔・MF土肥航大主将(3年)は今年、個人の目標としてトップ昇格とU-18日本代表でのレギュラー獲得を目指している。

 注目された今季初戦は黒星に終わった。前半のスコアは0-2。彼自身も組み立て、崩しの両方を一人でしようとしすぎて、リズムに乗れていないように映った。だが、後半は2列目に入ったMF細谷航平(3年)らに崩しの部分を任せて組み立ての部分に集中。沢田謙太郎監督も「周りを活かしながらやろうとしていた」と評価していたMFは、アタッカー陣につける正確なショートパスと遠い位置の選手を見逃さず、そこへ通すパスで存在感を放った。

「前半はボールを支配されていたので、後半は自分たちが支配して、(細谷)航平を使ってしっかりと組み立てればチャンスになると思っていた」と土肥。その狙い通りに細谷が絡む形でエースFW鮎川峻(3年)が追撃ゴールを決めた。

 後半は自分たちが攻める時間を増やしてDF影山兼三(3年)の決定的なヘッドなどチャンスもつくった広島だが、次の1点を奪えずに敗戦。後半に関しては内容も良かっただけに、土肥は「勝ち切れなかったのはちょっともったいなかったですね」と悔しさを滲ませていた。

 昨年もプレミアリーグなどで存在感を放っていた広島期待の長身ボランチは、今年3月のU-18日本代表UAE遠征で年代別日本代表初招集。「悔しかったです。全然自分のプレーができなくて、前半で代えられたり、途中出場が多かったので、スタメンを獲りたいです」と悔しさをエネルギーにしている。

 攻撃性能の高さは折り紙付き。守備の部分でもセカンドボールを回収する回数が増えている。あとは球際の部分などを伸ばし、攻守に渡ってより広島ユースに貢献できる選手となってU-18代表へ。そしてU-18代表でも欠かせない存在となって、必ずトップチームに昇格する。

(取材・文 吉田太郎)
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