beacon

CB馬場拓己が全国ルーキーMVP!堅守・桐光学園で特に安定感示す

このエントリーをはてなブックマークに追加

桐光学園高CB馬場拓己が大会MVPに選出された

[12.23 全国ルーキーリーグ交流大会決勝 桐光学園高 5-1 大津高 時之栖うさぎ島G]

 桐光学園高CB馬場拓己(1年)が、「2019年度 ミズノ 全国ルーキーリーグ交流大会」の大会MVPに選出された。

 馬場は「正直、自分がMVPという実感は無かったんですけれども。誰がMVPになってもおかしくなかったので。(それでも、)自分がなれたのが嬉しいし、自信になった」と頬を緩めた。

 桐光学園は今大会、予選リーグ3試合を無失点。準決勝、決勝ではセットプレーから失点もしたが、久保昌成コーチは「(馬場を中心に決勝も)ほぼノーチャンスというくらい守備ができていた。(守備は)勝ち上がれた要因」と守備面について評価する。

 特に馬場は非常に落ち着いた守備でチームの支えに。登録179cmのCBは、要所を封じて決定打を打たせなかったほか、安易にクリアせずにボールを味方に繋ぐ部分でも存在感を発揮していた。

 今年、Aチームでの先発も経験してきた馬場は、チームを鼓舞する声でもリーダーとしての役割を全う。「声で鼓舞したりとかは一番意識していて、あと自分たちは繋ぐサッカーを意識しているので、ビルドアップのところで始まりになったり、攻撃も守備もどっちも自分がスタートするところは意識していました」。以前は失点に繋がるようなミスも多かったようだが、今大会は試合を重ねるたびに自信を増して意識している部分を表現。優勝、そしてMVPという結果を素直に喜び、来年への意気込みを新たにしていた。

 桐光学園の2年生にはインターハイの優秀選手であるDF奈良坂巧、強靭なDF荒井ジュリアン海都という実力派のCBがおり、新チームでポジションを勝ち取るための壁は高い。それでも、「(先輩たちを)見習って、追いつけ追い越せで越えていければ」と馬場。今後へ向けて「自分がいれば前の選手たちが安心できるという感じで、安定感のあるCBになりたい」という「全国ルーキーリーグ交流大会」MVP男が来年、その強みを発揮してポジションを奪い、インターハイや選手権での日本一に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

TOP