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[関東Rookie League]選手権の悔しさも胸に。静岡学園Aチームでも先発のU-16代表CB行徳は違い示す70分間

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静岡学園高のU-16日本代表CB行徳瑛は1年生同士の試合で違いを示した

[11.22関東Rookie League第9節 帝京三高 1-2 静岡学園高 フジスパーク]

 静岡学園高のAチームでも先発を務めるU-16日本代表CB行徳瑛(1年)は、違いを見せるような70分間だった。「自分たち代では、自分が一番高さがありますし、自分が積極的に競りに行って返せたと思います」と振り返るヘッドに加え、前へ出てのインターセプト、カバーリング、フィード、相手のプレッシャーを剥がして前進する部分でも1ランク上のプレーをしていた印象だ。

 1年生チームに合流したのは前日の桐光学園高戦から。Aチームでプレーする間も同級生たちの結果は毎試合気になっていたという。仲間たちは4勝3分の首位という好成績で繋いでくれた。そして出番を得た行徳は「みんなも良くやってくれて、昨日今日は自分がやってやろうと思っていました」。終盤でも鉄壁に近い守り。強い気持ちをプレーで表現した。

「(中学時代からともにプレーし、)自主練とかも一緒にやったりして、そういった関係性は良いものを築けて信頼しあって守れている」というCB森下蒼大との連係も光った。果敢にボールに絡んでサイドへ散らし、グイグイと前に出ていたDFはミスでインターセプトされたシーンがあったほか、悔しい1失点。それでも、出場した2試合で2連勝を飾り、チームの優勝とルーキーリーグ全国大会出場に大きく貢献した。

 Aチームの一員として出場した選手権予選は学びの大会となった。自分の特長を出して大会新人賞を獲得するなど評価されたが、チームは準決勝敗退。個人としても先輩に頼ってしまうところが多くなってしまったことを反省する。先輩たちの大事な大会で力になれなかった悔しさは今後にぶつけるしかない。

「準決勝敗退というのはとても悔しい結果。選手権では普段の試合では味わえないような雰囲気だったり、相手の気迫だったりというのがあって、その難しさというのは実感しました。来年も、再来年もありますし、この代でも日本一を目指したいと思っているので、自分がリードしてやっていきたいです」

 まずはルーキリーグ全国大会で日本一を獲得することが目標。また、U-16日本代表に定着し、AFC U-16選手権で勝利に貢献することを目指していく。20年はチーム、代表でも飛躍する1年となったが、味わった悔しさを忘れず、努力を続けて次に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)
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