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[関東大会予選]関東導く決勝ヘッド。日体大柏は2年生WB寺村が攻守で貢献:千葉

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前半16分、日体大柏高は2年生の右WB寺村啓志が決勝ヘッド

[5.5 関東高校大会千葉県予選準決勝 専修大松戸高 0-1 日体大柏高]
 
 日体大柏高は2年生の右WB寺村啓志(2年)が値千金の決勝点を挙げた。前半16分、左WB中村駿輝(2年)のクロスをファーサイドでジャンプヘッド。「ボールが高いかなと思ったんですけれども、結構ジャンプしたらピッタリ来たので」。本人も「夢かなと」驚くゴールでチームを関東大会出場へ導いた。

 根引謙介監督は決勝点だけでなく、守備の部分でもハードワークを続けた寺村を評価する。攻撃的な右WBはこの日、普段に比べてドリブルで仕掛ける回数が少なかった。だが、「今日は守備でチームのために」と相手のサイドからの仕掛けに対応。ボールの奪い返しやクロスを上げさせない部分で貢献していた。

 日体大柏のグラウンドで活動する柏レイソルA.A.TOR'82出身。そこでトレーニングする高校生たちを見てきた寺村は、自然と親しみのある日体大柏へ進学した。そこで着実に進化を続けている。今年1月には、かつて柏のアタッカーとしてゴールを連発した菅沼実ヘッドコーチが就任。「菅沼さんは結構シュート練習とか見てくれるので、シュートが上手くなってきた」と微笑む。

 この日の決勝ヘッドは教わってきたものとは違ったようだが、それでも「チームにとって欠かせない存在になっていきたい」と語る寺村は菅沼ヘッドコーチの下でシュートを磨き、縦突破、ハードワークの面でチームに貢献し続ける意気込みだ。

「チームのためになるように頑張る。まず関東大会優勝して、インターハイ、選手権行けたら良いと思っています」。元々FWリオネル・メッシ(バルセロナ)が好きだったというトップ下から、DFトレント・アレクサンダー・アーノルド(リバプール)を参考とするWBへ変化した寺村が、今後も自分の強みを発揮して日体大柏が千葉制覇、全国で活躍する力になる。

(取材・文 吉田太郎)

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