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トップチームの基準に触れ、進化する川崎フロンターレU-18 決勝アシストの10番大関「ユースに還元」

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川崎フロンターレU-18の10番MF大関友翔(2年)

[2.12 NEXT GENERATION MATCH 川崎F U-18 1-0 日本高校選抜 日産]

 川崎フロンターレU-18は今年も1、2年生の新チームで「NEXT GENERATION MATCH」に臨み、2年連続で勝利を飾った。一学年上が中心の日本高校選抜を相手に、積み重ねてきたパスワークと連携で上回り、流れをつかんだ前半に先制ゴール。主導権を奪われた後半は苦しんだが、守備陣が奮闘し、1点を守った川崎F U-18が完封勝利をおさめた。

 チームの舵を取ったU-17日本代表MF大関友翔(2年)は前半19分、ハーフウェーラインから背後へ絶妙なフィードを通し、MF川口達也(2年)のゴールを演出。「試合に入る前から話していた狙い通りの形」と、技術の光るパスで決勝点をアシストした。

 大関は1年前の「NEXT GENERATION MATCH」でも決勝ゴールを記録しており、川崎F U-18の「10番」を託された注目選手。今年1月にはDF松長根悠仁(2年)とともにトップチームの沖縄キャンプに帯同した。「プロの高いレベルを知れた。ユースに帰った時にトップチームでした経験をユースに還元するとともに、ユースの中では圧倒的に自分の力を見せないといけない」と決意をにじませた。

 トップチームの基準に触れる経験は選手の成長スピードを加速させ、長橋監督は「変化をものすごく感じる」と指摘。「キャンプに参加させていただいたことで、その選手はトップチームの基準を経験して戻ってきてくれる。キャンプに参加できなかった選手たちも(その選手と)一緒にトレーニングすることで、今まで思っている基準でトレーニングをしていてはダメなんじゃないかと、彼ら自身が気付いてくれる。私が何も言わなくてもトレーニングの質が上がっているのかと感じている」と力を込めた。

 年明けには今年もトップチームとトレーニングマッチを行うなど、川崎F U-18は恵まれた環境で「止める・蹴る・運ぶ・外す」の質を上げ、技術を磨く。悲願のプレミアリーグ初昇格を果たし、今季は高校年代最高峰の舞台に挑戦。長橋監督は「トレーニングの中で強度、精度を上げてやっていかないといけない」とシーズンを見据えた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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