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チェイス・アンリを前線に上げて最後の反撃も…川崎F U-18が「NEXT GENERATION MATCH」で日本高校選抜に勝利

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川崎F U-18が「NEXT GENERATION MATCH」で日本高校選抜に勝利

[2.12 NEXT GENERATION MATCH 川崎F U-18 1-0 日本高校選抜 日産]

富士フイルムスーパーカップの前座試合として「NEXT GENERATION MATCH」が12日、日産スタジアムで行われ、日本高校選抜と川崎フロンターレU-18が対戦した。日本高校選抜は第100回全国高校サッカー選手権大会の優秀選手を中心に選抜されたメンバー。川崎フロンターレU-18が1-0で日本高校選抜を下し、2年連続で勝利を飾った。

 日本高校選抜は尚志高の仲村浩二監督が指揮を執り、U-22日本代表CBチェイス・アンリ(尚志高3年)がキャプテンを務める。高校年代“3冠”の青森山田高(青森)からは両サイドハーフのMF藤森颯太(3年)とMF田澤夢積(3年)が先発入り。GK佐藤瑠星(大津高3年)がゴールマウスを守り、4-4-2の布陣を採用。FW松永颯汰(静岡学園高3年)とFW守屋練太郎(前橋育英高3年)が2トップを形成した。

「NEXT GENERATION MATCH」は通算13回目の開催となるが、20年度からJ1優勝クラブの下部組織が出場しており、川崎フロンターレU-18は2年連続の出場となった。1、2年生で構成される川崎フロンターレU-18も4-4-2を採用し、前線で基準点となるのは182cmのFW五木田季晋(2年)。MF大関友翔(2年)やDF松長根悠仁(2年)らが先発した。

 序盤は日本高校選抜が主導権を握ったが、川崎フロンターレU-18がパスワークで崩し、前半11分にはMF岡野一恭平(1年)がクロスバー直撃のシュートを放つなど押し返していく。迎えた19分、ボランチの10番大関が背後にフィードを送り、抜け出したMF川口達也(2年)が巧みなトラップで前に出ると、鋭い左足シュートを突き刺し、川崎フロンターレU-18が先手を取った。

 日本高校選抜は両サイドバックが右SB田口空我(3年)と左SB大川佳風(2年)の流通経済大柏高コンビ。田口は高い位置を取って攻撃参加する場面もあり、藤森がシュートに持ち込むなど右の縦関係でチャンスをつくる。日本高校選抜は33分に最初の交代カードを切り、守屋を下げてFW福田師王(神村学園高2年)を投入。前半アディショナルタイムにはチャンスを迎え、MF山市秀翔(桐光学園高3年)が粘って守屋が右に流し、福田が落として藤森がシュートを放ったが、惜しくも決め切れなかった。

 川崎フロンターレU-18のリードで前半を折り返し、ハーフタイム明けの交代はなし。日本高校選抜はチェイス・アンリがスルーパスに抜け出した相手のチャンスを潰す見せ場をつくると、反攻を強めていく。後半6分には左からのグラウンダーのクロスに反応した田口が左足シュートを狙ったが、惜しくもクロスバーを直撃。MF山市秀翔(桐光学園高3年)はハードワークで攻守に奮闘し、技ありのパスでチャンスを導けば、鋭いミドルシュートでゴールを脅かした。

 日本高校選抜が主導権を握り、後半24分、山市の縦パスに反応した福田が鋭いターンからシュートを狙ったが、これはGK濱崎知康(1年)の好セーブに防がれた。25分には2枚替えを敢行し、MF大迫塁(神村学園高2年)とMF阪田澪哉(東山高2年)を投入。4-2-3-1にシフトし、大迫がトップ下、福田が1トップと神村学園コンビが縦関係でコンビを組んだ。日本高校選抜は終盤、チェイス・アンリを前線に上げて攻め込んだが、ゴールをこじ開けられず。そのまま川崎フロンターレU-18が1-0の勝利を飾った。

 川崎フロンターレU-18は2年連続で大会を制覇。対する日本高校選抜は「NEXT GENERATION MATCH」に3年連続で敗れ、通算成績を4勝4分5敗とした。日本高校選抜はいずれも3月に「静岡県ヤングサッカーフェスティバル」「第36回デンソーカップチャレンジサッカー」に出場予定。静岡県高校選抜、大学生との戦いを通してさらなる成長を目指す。

(取材・文 佐藤亜希子)
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