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[船橋招待U-18大会]帝京長岡は新主将の注目右SB桑原航太が完全復帰。一戦必勝、そして「次の試合へ向けて成長できるチームに」

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帝京長岡高の新主将、右SB桑原航太主将は

[3.26 船橋招待U-18大会 前橋育英高 1-3 帝京長岡高]

 21年度選手権16強、プリンスリーグ北信越優勝の帝京長岡高(新潟)は、第27回船橋招待U-18サッカー大会でDF桑原航太主将(新3年=東京ヴェルディジュニアユース出身)が待望の対外試合出場。完全復帰してからまだ3日だが、前橋育英高戦では右SBとしてフル出場し、縦突破からのクロスや対人守備によって快勝に貢献した。

 足首の怪我が癒え、試合勘を取り戻している最中。この日のプレーについては、「もう少し攻撃に係わっていかないとチャンスが増えない。守備ばっかになっちゃうと、重くなってしまうというのがあるので、前の動き出しも増やしていかないといけない。攻撃に置いては得点に絡んでいかないといけないのとCBのカバー、攻守に置いて存在感を出さないといけない」と自己分析していた。

 帝京長岡はFW堀颯汰(新2年)とU-17日本代表MF廣井蘭人(新3年)のゴールによって2-1で前半を折り返すと、後半にもFW土門遥斗(新3年)の右クロスをMF五十嵐丈一郎(新3年)が頭で決めて勝利。そのチームに対し、桑原はコミュニケーションを増やすことを求めているという。

「去年よりも1試合1試合に対する気持ちというのを高めて、目の前の1試合を勝って、次の試合へ向けて成長できるチームにしていきたい。練習中と、試合中と、練習外でプレーについてのコミュニケーションが少なかったというのが去年は大きく感じていました」。練習・試合の振り返り、意見交換を重ねることでお互いの意図やプレーの成功・失敗について確認。改善を繰り返していくことで、「次の試合へ向けて成長できるチームに」していく考えだ。

 東京Vジュニアユースで主将を務め、1年時の全国高校選手権では左SBとして3位に貢献。今冬の選手権では3バックの中央で神村学園高のU-19日本代表候補FW福田師王(新3年)を止め続けて評価を高めた。怪我のためにU-17日本高校選抜選出は見送られたが、「(高校選抜へ)行きたい気持ちよりも早くチームに戻って貢献したいというのがあった」という責任感、男気の持ち主でもある。

 チームのために何ができるか、何をすべきか考えるリーダー。その新主将は今年の注目DFの一人でもある。チームメートのU-17日本高校選抜GK佐藤安悟(新3年)が「キャプテンシーがあって、安定して常に良いパフォーマンスを見せる」と信頼を寄せるDFは、個人としても上を目指していく考えだ。

「個人としては代表にも入りたいですし、得点にも絡んでいきたい。縦への推進力と攻守における運動量は誰にも負けたくない」。毎試合毎試合改善・成長を目指すチームの中でプレーヤーとしてもより注目される存在へ。そして、リーダーとして初のプレミアリーグ昇格、日本一を実現し、帝京長岡に新たな歴史を築く。

(取材・文 吉田太郎)

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