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[関東Rookie League]「去年の青森山田みたい」な強いチームへ。Bリーグ昇格組の山梨学院が武南に競り勝つ

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前半33分、山梨学院高FW柏木勇飛(9番)が決勝点

[4.23 関東Rookie LeagueBリーグ第1節 武南高 1-2 山梨学院高 時之栖うさぎ島G]

 関東・静岡の強豪校の1年生が90分間ゲームのリーグ戦で力を磨く「2022関東 Rookie League」が23日に開幕し、Bリーグの武南高(埼玉)対山梨学院高(山梨)戦は2-1で山梨学院が勝った。

 昇格組の山梨学院が好発進だ。前半24分に右SB鈴木琉斗のアシストからMF根岸真が先制点。33分にも右サイドでスピードに乗った攻め上がりを見せる鈴木を起点とした攻撃から、MF瀧澤昴琉が右中間を突破して右足一閃。最後はこぼれ球をFW柏木勇飛が右足で押し込み、2-0と突き放した。

 ゲームの組み立てに加え、スペースへの飛び出しも見せるMF山田逞人や滝澤の動きを武南はなかなか捕まえることができず、山梨学院は右SH関塚力登と左SH永井康誠のアイディアやキープ力も活かしてゴールへ迫る。前線からの迫力ある守備も効いていた。

 一方の武南はDFラインからの組み立て、崩しと足下で勝負。相手の高い強度に苦しむ時間帯も長かったが、MF佐藤颯を中心に低い位置からボールを運び、MF川鍋永遠らがサイドから仕掛けを狙う。特に10番のMF大熊來瑠は際立つ存在感。スキルの高さをキープや突破で発揮し、簡単には止まらなかった。

 後半は立て直した武南がペースを握り返し、39分にはFW君島光のアシストからFW河西琥が追撃ゴール。だが、山田が「苦しい場面が何度もあったんですけれども、最終的にこうやって勝つという形で終われて良かったです」と振り返ったように、苦しい場面を我慢強く凌いだ山梨学院が2-1で勝った。

 山梨学院の山田は「みんな明るい、良いメンバーなので全部勝って、まずルーキーリーグ優勝して、(開催が予定されているU-16)ニューバランスカップも優勝していきたい。去年の青森山田みたいに無敵やぞ、と言われるような、どんな相手にも勝てるようなチームにしたい」と力を込めた。山梨学院は24日の横浜創英高戦も1-0で勝利。まずは初のBリーグで勝ち続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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