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[MOM3835]筑紫台DF今村碧心(1年)_「どんな相手でも1対1を止め切る」CB、好守に加え先制ヘッドも

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後半、筑紫台高CB今村碧心がスライディングタックルを決める

[5.4 球蹴男児 U-16D2第1節 熊本学園大付高 1-2 筑紫台高 大津町運動公園多目的広場]

 胸板の厚さや太い腕は明らかに1年生離れ。「フィジカルは自信あります」という筑紫台高(福岡)CB今村碧心(1年=筑後FC出身)は、前半3分に左CKから先制ヘッドを決め、完封勝利にも大きく貢献してマン・オブ・ザ・マッチに選出された。

 井上数繁監督が「(デュエルで)ビクともしない。戦う姿勢が常に前に出ている」と評するストッパー。身長は170cmで特別な高さはないものの、強靭な肉体と「相手の足からボールが離れた瞬間、一気に詰めることを意識しています」という鋭いアプローチを活かして相手ボールを奪い取る。

 この日対戦した熊本学園大付高は強力な攻撃陣。1点を追う試合終盤は猛攻を繰り広げた。だが、今村が得意のスライディングタックルを決めるなど筑紫台は決定打を打たせない。また、「声もずっと出しています。普段は静かですけれども試合では元気に」という今村はCB鵜戸龍之介らと声を掛け合いながら守り抜き、2-1で試合を終えた。

「どんな相手でも1対1を止め切る。自分の場所の相手に負けない。全部獲る。きょうはできたと思います」という今村の憧れは同じくデュエルの強さが特長のオランダ代表CBマタイス・デ・リフトだ。

 課題もあるが、強みを発揮するストッパーは「トップチームに上がりたいです」ときっぱり。「福岡の4強に負けないように頑張りたいです」と語る今村が目の前のFWを止め続けて、筑紫台に多くの白星をもたらす。
 
(取材・文 吉田太郎)
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