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新ポジションで桐光学園支えるU-17高校選抜DF豊田怜央が無失点勝利に貢献

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桐光学園高のU-17高校選抜DF豊田怜央は3バックの中央で堅守と長短のパスを発揮

[5.7 関東高校大会神奈川県予選準決勝 桐光学園高 1-0 湘南工科大附高]

 桐光学園高は、無失点勝利で関東高校大会出場権を獲得。ゲーム主将と、3バックの中央を務めたDF豊田怜央(3年=S.T.FC出身)は、「今年は失点が多くなっているんですけれども、今日はしっかりゼロで終われたので良かった」と無失点で終えたことを素直に喜んでいた。

 全国高校選手権で8強入りした昨年度は、ダブルボランチの一角としてプレー。ボランチの位置から推進力のある攻め上がりや、スペースへの飛び出しで貴重なゴールも決めていた。U-17日本高校選抜で右SBを務めていた豊田は、万能性や攻撃性能の高さも魅力。ただし、守備面に対するチームからの絶対の信頼を本人も意気に感じており、新ポジションで相手の守りを封じきるつもりでいる。

「去年は一個上の中でがむしゃらにやるという感じで、今年はキャプテンマークを巻いてやる中で、特に後ろは責任感もある。自分の持ち味であるカバーリングとか、対人とかでチームを引っ張っていければいい」と誓う。

 この日の後半は湘南工科大附高にボールを支配され、豊田も「自分たちの時間を作り切れなかったので苦しかった」と振り返る。チームを声と背中で落ち着かせる部分がやや不足した面も。それでも、打点の高いヘディングや、際の攻防でのクリアなど最後まで中心選手としてゴールを守り抜いた。

 元Jリーガーの鈴木勝大監督は「高校選抜に選ばれて去年の選手権も経験しているので、もちろんこの中では突出すべき22人の中の1人だと思うんですけれども、もっと強烈なインパクトを出して欲しいと思っています」と求める。U-17日本高校選抜でU-17日本代表や強豪大学生と対峙してきた豊田も「この中で絶対に負けない」ときっぱり。神奈川県内では後方からのゲームメークを含めて常にライバルたちを圧倒するようなプレーをし続け、桐光学園に白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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