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京都橘は2年生が台頭。園田優翔はマジメさと対人の強さに加え、より賢く、声でも貢献するCBへ

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京都橘高の2年生CB園田優翔は無失点に貢献

[8.27 高円宮杯プリンスリーグ関西1部第10節 京都橘高 0-0 大阪桐蔭高 京都サンガF.C.東城陽G]

 京都橘高の米澤一成監督は、「(夏の遠征を経て)2年生が良くなっています。2年生の方が伸びた率が高い」と説明する。プリンスリーグ関西1部再開初戦の大阪桐蔭高戦で2年生6人を先発起用。中でも、CB園田優翔(2年=奈良YMCA出身)が特長を発揮し、無失点に貢献した。
 
 園田は強みについて「対人。前に出て行く。しっかり奪えるところ」と自己分析。この日は自信を持つ対人守備の強さを見せる形でボールをもぎ取っていたほか、相手のビルドアップ、縦に速い攻撃にも対応していた。

 また、コンビを組んだCB池戸柊宇(2年)と横のラインがズレないように意識しながらプレー。「しっかりと、常に横のラインを合わせるようにしていて、僕たちのラインが時々ズレていることがあるので、合わせることを意識していました」。終盤の時間帯など一本のパスで危ないシーンを作られていた場面もあったことを反省。「次はやられないようにしていきたい」とより改善することを誓っていた。

 性格面は「マジメって言われます。マジメすぎて逆にそれがアカンと言われます」。黙々とプレーしてしまい、逆に声が出なくなってしまうことが課題。「マジメさも大切ですけれども、変えていければなと思います」。CBとして重要なマジメな部分と声の両方を求めていく。

 その園田は今後目指す姿について、「個人としてはもっともっと成長して賢くならないといけない。チームとしてはしっかり決め切ることが大事になってくる。一つ一つの対人や駆け引き、相手のクリアボールに対してFWが一人だったりしたら、身体を入れてカバーに入ってもらっている池戸とかに拾わせてマイボールにする、そういうことを賢くやっていきたい」と掲げる。

 より賢く守るDFになって、3年生たちと全国大会に出場することが目標だ。「3年生がやりやすいようにやれれば。今年はしっかり全国経験して来年にも繋げられるようにしたい」。突き上げてきている2年生たちが3年生のために戦い、選手権出場に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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