[9.19 NB CHAMPIONSHIP U-16準決勝 矢板中央高 1-0 帝京長岡高 時之栖うさぎ島G]

　U-16(高校1年生)の強豪32チームが優勝を争う“全国大会級”のフェスティバル、「newbalance CHAMPIONSHIP U-16」(静岡県御殿場市・裾野市) は19日午前、準決勝を行い、矢板中央高(栃木)対帝京長岡高(新潟)は矢板中央が1-0で勝った。矢板中央は決勝で流通経済大柏高(千葉)と戦う。

　準々決勝で興國高(大阪)を1-0で沈めた矢板中央と、U-16関西王者・東山高(京都)にPK戦で競り勝った帝京長岡との準決勝。帝京長岡は大雨の影響による水溜りのピッチでも正確にボールを繋いで前進する。そして、両サイドからゴール前のシーンを作り出すが、矢板中央はCB川隅雄哉がシュートブロックするなど決定打を打たせない。

　逆に矢板中央はMF宍戸真人のドリブルシュートなどで攻め返すと26分、左サイドでボールを持ったMF田中晴喜がFW加藤神人がワンツー。PAへ潜り込んだ田中がさらにDFを外して左足を振り抜く。これがファーポストを叩き、ゴールラインを越えた。

　帝京長岡は前半、FW安野匠が前線でポイントとなり、怖さのある動き。後半開始からAチームで活動するFW新納大吾を投入して1点を奪いに行った。だが、2チームに分けて前後半を戦う矢板中央の運動量は落ちず、守りも堅い。帝京長岡の中への崩しを阻止。また今年、1年生はドリブルやリフティングなど個に特化したトレーニングをしているという矢板中央が、随所でキープ力も発揮しながら1-0のまま勝ち切った。

(取材・文　吉田太郎)