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[鹿児島ユース(U-17)フェスティバル]尚志の新リーダー候補、189cmCB渡邉優空「競争力のあるチームにしていきたい」

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189cmの大型CB渡邉優空(2年=湘南ベルマーレU-15出身)は尚志高の新リーダー候補

[12.25 鹿児島ユース(U-17)フェスティバル 尚志高 1-0 神村学園高 日置市吹上人工芝G]

「第1回鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバル」は25日、予選リーグ2日目を行った。来季プレミアリーグへ昇格する尚志高(福島)は、選手権登録メンバーの189cmCB渡邉優空(2年)も帯同。第2節では、神村学園高(鹿児島)との強豪対決を1-0で勝利した。

 互いにスキルの高い選手が多数。よりゴール前のシーンを作り出していたのが尚志だった。個々の守備意識が高く、MF川崎宥平(2年)やMF藤川壮史(2年)らが連動したプレスで相手のパスの出どころを封鎖。そして、後方からの追い越す動きや積極的な仕掛けをシュートに結びつけた。前半22分にゴール前のこぼれ球をFW山本仁(2年)が押し込んで先制。後半もビッグチャンスを連発した。渡邉中心に集中力高く守って1-0で勝ったものの、続く瀬戸内高(広島)戦で0-1敗戦。神村学園戦を含めて決定力を欠いたことが響き、総得点差で決勝トーナメント進出を逃している。

 尚志の現2年生はFW網代陽勇(2年)やMF安齋悠人(2年)らタレント揃いの注目世代。そのリーダー候補でもある渡邉は、チームを引き締め、ピッチでは抜群の高さと50m走6秒3のスピードを発揮する。大きなポテンシャルを秘める渡邉が「誰にも負けない強み」や「23年シーズンの目標」、「第1回鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバル」で得たいことなどについて語った。

●尚志高DF渡邉優空(2年=湘南ベルマーレU-15出身)
神村学園戦の感想を教えて下さい。
「前半は入りから良くて、積極的でした。FWも昨日の試合では積極性が足りなくて、シュートの前まで行くけれど打ちきれないとか多かったんですけれども、今日はみんな積極的にプレーできていて、ミドルシュートを打ったり今回もこぼれ球を決めたり、そういう積極的が全員に見られて昨日の反省が活きたなと思います」

―「第1回鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバル」から持ち帰りたいことは?
「今年の3年生がプレミアリーグに上げてくれたので、来年プレミアで戦える、上位を目指せるチームになることを目指して、個人のレベルアップをしていきたいと思っています」

―自分の誰にも負けていない武器、ストロングポイントは?
「ヘディングですね。ヘディングは毎日練習していて、最近試合でも成果が出ていて、次は守備だけじゃなくて攻撃でも、CKでもヘディングで得点を決めれるようにしていきたいです」

―ヘディングは得意ではなかった?
「元々背は高いんですけれども、練習してこなかったのがあって。でも、だいぶ改善してきました」

―身体も動く。
「中学校時代とかFWをやっていたりして、前目の選手だったのでそれも関係しているかと思います。監督に言われていることはステップワーク。ステップワークが悪くてこの前も練習試合で抜けれたりが多かったので今後の課題だと思っています」

―先輩のCBチェイス・アンリ君が参考になる
「去年の3年生だとアンリ君で、今年は(山田)一景君で、手本となる先輩がCBにいっぱいいるので良いところを真似して吸収していきたいです」

―来年はどのようなチームになりそう?
「個性が強くて、個も強力なのでプレミアでも戦えるんじゃないかと自分でも思っているんですけれども、まずトップに上がっている2年生よりもどんどん突き上げていかないといけないし、それを追い越す、スタメンを奪って行くという考えを全員に浸透させて競争力のあるチームにしていきたい。自分たちが出るんだ、自分たちが活躍するんだというチームを作りたいです」

―22年を振り返ると。
「2022年、結構トップの練習とか経験させてもらったんですけれども、プリンスリーグも1試合も出れなくて悔しいシーズンというのがあって、最後選手権メンバーに選ばれたんですけれども、みんな合宿しているなかで自分はここに来ていて、試合の経験はできるので負けないようにやっていきたい。(このチームの)リーダーという自覚があります」

―23年はどのような一年にしたい?
「まず今年、プレミアリーグチャンピオンシップのサガン鳥栖と川崎フロンターレをテレビで見て。バイエルンへ行くサガン鳥栖の福井太智選手がとても上手くて、海外のビッグクラブに行くような選手はモノが違うなと思って、テレビからでも感じたので、自分たち、個はあると思うのでもっと突き抜けて、代表にも選ばれるような選手になっていきたいです」

―今後はどのような選手になりたい?
「アンリ君を超えるような選手になりたいと思います。自分はプレミアリーグ、海外のサッカー、今年ワールドカップもあって見ていて、フランスのCBとかも凄くて海外で、世界のみんなが見ている舞台で活躍したいです」

(取材・文 吉田太郎)

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