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シュートブロック連発するなどゴールを死守。長崎総科大附が1-0で日章学園に雪辱し、九州3位

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長崎総合科学大附高が九州新人大会3位に

[2.21 九州高校新人大会3位決定戦 長崎総合科学大附高 1-0 日章学園高 金武町陸上競技場(天然芝)]
 
 令和4年度KYFA第44回九州高校(U-17)サッカー大会(九州高校サッカー新人大会)3位決定戦が21日に行われ、長崎総合科学大附高(長崎2)が日章学園高(宮崎1)に1-0で勝利した。
 
 予選リーグの対戦では、0-2で敗北。リベンジを果たした長崎総科大附の定方敏和監督は、「本当によく頑張ってくれました。特に最後のシュートブロック。球際はそんなよくなかったけれど、コースを塞ぐとかよく守った凌いだなと」と選手たちの頑張りを讃えていた。

 前半から日章学園に決定的なシーンを作られていたが、DF陣が最後まで身体を寄せてシュートコースを限定する。そして、右SHの黒木秀彰(1年)や左SHの藤原悠聖(1年)もゴール前まで戻ってシュートブロック。各選手が責任感、執念を持って守り続けていた。

 時に相手の足元まで身体を投げ出してシュートを阻止。サイドの攻防でも身体を張って相手に食い下がる。そして、序盤に連続でビッグセーブしたGK山口海翔(2年)や高さとカバーリングの速さを発揮したCB福島文輝(2年)、対人守備で強さを見せる左SB平山零音主将(2年)の活躍もあって無失点を続けた。

 日章学園は長期離脱から復帰直後のCB藤本晃士主将(2年)が大事を取って欠場したが、キャプテンマークを託されたCB宮本大誠(2年)を中心に3位を目指した。MF安藤優翔(2年)が多くボールに絡みながら攻撃を組み立て、ボランチコンビを組むMF川越廉斗(1年)がアタッキングゾーンへ再三顔を出してシュートシーンに絡む。

 そして、今大会で対戦相手の脅威になり続けてきたU-17日本高校選抜候補FW高岡伶颯(1年)が決定機に絡む。だが前半14分、こぼれ球に反応して放ったシュートは枠外。日章学園はシュートを打つまでの速さや質が課題となり、チャンスで決め切ることができなかった。

 拮抗した一戦は後半17分、長崎総科大附が先制点を奪う。FW新垣太一(2年)が右エンドラインギリギリのボールに追いつき、クロスを上げ切る。これをMF大屋麻尋(2年)が中央から右前方へさばくと、最後はFW甲斐智也(2年)が右足でゴールを破った。新垣は地元・沖縄でビッグプレー。定方監督も「あれだけ頑張ってくれたら相手は嫌だったと思う」と背番号19の攻守両面での奮闘を認めていた。

 日章学園は右サイドへ移った高岡が豪快に突破してクロスを上げるなど、サイドからゴール前のシーンを増加。また、後半半ばから雨が強まっていたが、長崎総科大附は集中力を切らさない。そのまま1-0で勝利。定方監督はプリンスリーグ九州1部開幕までに「もうちょっと個のレベルを上げていかないといけないかなと思います」と語り、福島は「高総体、選手権全部取って、また総附の名前を全国に広めていきたい」と意気込んだ。次に繋がる九州3位。昨年はインターハイで初戦敗退、選手権予選は県準決勝で敗れているだけに、より成長して今年は全国舞台で躍動する。

(取材・文 吉田太郎)

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