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[MOM4218]鹿児島城西MF中村玲音(1年)_今度は2発!対神村戦連勝へ導く大活躍

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鹿児島城西高MF中村玲音(1年=千里丘FC出身)は九州大会決勝で2得点の活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.21 九州高校新人大会決勝 鹿児島城西高 3-0 神村学園高 金武町陸上競技場(天然芝)]
 
 目指してきたチームを勝利へ導く活躍。1年生アタッカーが、九州大会決勝で2得点の大活躍だ。

 鹿児島城西高(鹿児島1)は1-0の前半16分、左中間のMF芹生海翔(2年)がスルーパス。これに反応したMF中村玲音(1年=千里丘FC出身)が、右足でゴールへ流し込む。「芹生さんがボールを持った時に、芹生さんならばボールを出しくれると思ったので走り込んで、良いボールが来たので流すだけでした」。先輩のお膳立てを見事にゴールへ結びつけると、24分には個の力でゴールをこじ開けた。

「2点目のカットインからのシュートは、自分が武器としているシュートなので、打った瞬間に入ったと思いました。カットインからのシュートはずっと狙っている。昨日はフカしてしまったりあまり良くなかったけれど、きょう(蹴り方を変える形で)調整できて、決勝で点を決められたので良かったです」

 左サイドからカットイン。右足で放った一撃は鮮やかな軌道を描いてゴール左隅へ吸い込まれた。フィジカル面はこれからだが、新田祐輔監督は中村の攻撃センス、シュートセンスを高く評価する。U-16日本代表FW名和田我空(神村学園高1年)やU-17日本高校選抜候補FW高岡伶颯(日章学園高1年)という同世代のライバルたちを追うアタッカーは、その後も力強いドリブルなどでチャンスメーク。交代出場でゴールを決めた県決勝・神村学園戦に続いて大一番で結果を残した。

 今大会初戦と2試合目はベンチスタート。だが、「自分はスタメンが良かったので、絶対にスタメンになるという気持ちで試合に入って、良いパフォーマンスができてスタメンの座を取ることが出来たので良かったです」。先発で出たいという気持ちを持って好プレーを続けたMFは、予選リーグ最終節から4試合連続で先発し、優勝に貢献した。

 中村は、昨年5月の球蹴男児U-16リーグで抜群の存在感。当時、「鹿児島って(インターハイ予選、選手権予選で連覇している)神村ってイメージがあったので、自分が城西に来たから神村に勝てるというそういう選手になりたいと思ってきました。1年生から試合に出て、大迫塁選手(現C大阪)と福田師王選手(現ボルシアMG)にも負けないように点を獲って神村を倒したいです」と強気のコメントを発していた。

 昨年は3年生から出番を勝ち取ることができず、打倒・神村を実現できなかったが、今年は1月の県新人戦決勝、九州新人大会決勝でいずれもゴールを決めて連勝。「自分が出ている試合は負けていないので、次からも絶対負けない。福田師王選手と大迫塁選手がいる時に自分が出て活躍したかったんですけれども、それは果たせなかったんですけれども、こうして自分が勝利に貢献できたので良かったです」。課題の守備が向上し、出番と活躍を増やしているが、「自分もまだまだだと思う」。貪欲に自分の力を磨き続け、同世代のライバルたちを超える。

前半16分、1点目のゴール

前半24分にはこの日2点目をマークした

(取材・文 吉田太郎)

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