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昨年の経験者で中心選手として期待のMF川合徳孟を軸に攻めるも…U-16静岡選抜は1-2で逆転負け。

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U-16静岡選抜の中心選手として期待されるMF川合徳孟主将(磐田U-18、1年=磐田U-15出身)

[3.5 静岡県ヤングフェスU-16男子の部 U-16静岡選抜 1-2 U-16東京選抜 草薙陸]
 
 U-16静岡選抜は後半15分に先制したが、追いつかれ、試合終了間際の失点でU-16東京選抜に逆転負け。大塚智紀監督(焼津中央高)は「試合を通して考えると1点取ってから逆転されていること、ロスタイムに取られていることは大きな課題だったと個人的には思っています」と語った。

 前半は攻め合う中で徐々に主導権を譲ってしまい、シュート数は1-5。指揮官は「ボールを奪ってからのファーストプレーの質が相手の方がすごく高くて、すぐに回収されることが多かった。チームとしてもそうですけれども、個人としても今後直していかないといけない」と指摘する。

 後半は守備の奪いどころを明確化。内容を改善し、15分にはMF石塚蓮歩(磐田U-15)の鮮烈ゴールで先制点を奪った。チームは中学3年生が大半。高校受験もあるなど、ベストコンディションではない中での戦いだったが、大塚とMF中野遥翔(沼津U-15)の両翼が鋭い動きでゴールへ迫るなど特長を表現している選手も多かった。

 そのチームの中心選手としてプレーしていたのが、MF川合徳孟主将(磐田U-18、1年=磐田U-15出身)だ。早生まれのボランチは昨年もU-16静岡選抜に名を連ねていたが、U-17アジアカップ予選に出場するU-16日本代表に選出されたため、国体は不参加だった。

 大塚監督が「ボールコントロールも、戦術眼も抜けている選手なので、間違いなく中心選手になっていくと思います」と期待するリーダーはこの日、寄せてくる相手の逆を取る形でボールをキープし、前進。後半15分の先制点は、川合が巧みにDFのプレスを外して通した縦パスが起点だった。

 その川合は「(前半など)自分が何とかして攻撃の起点作って、チャンスを作っていくという気持ちをちょっと出しすぎてポジショニングが前よりになりすぎた」と反省する。そして、「ボール取った後に受ける回数が多い時間もあったんですけれども、蹴ってしまってもらえない時間帯もあったので、自分の課題として捉えないといけない。自分で運ぶシーンが多かったと思うんですけれども、そういうところでチャンスを作って自分の特長を出していきたい」とコメントした。

 静岡は現在51大会連続で国体少年男子の部に出場中。大塚監督は「特長のある選手が多いので特長を活かしながらやっていければ。(さらに)才能がある選手を発掘して、静岡なので優勝を目指してチームを作っていければ良い」。昨年の東海ブロック予選突破に貢献している川合を中心に国体出場、そして22度目の日本一を目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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