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[プリンスリーグ九州1部]攻め続けて2点奪い返すも、あと一歩。筑陽学園MF堤翔之介主将は課題改善と選手権出場を誓う

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c筑陽学園高MF堤翔之介主将(3年=福岡BUDDY FC出身)は守備の改善と選手権出場を誓った

[10.7 高円宮杯プリンスリーグ九州1部第15節 筑陽学園高 2-3 九州国際大付高 福岡フットボールセンターA]

「課題である失点というのが、このプリンス(リーグ)が一回切れたので、失点しないような意識を。4バックだけじゃなくて、2トップとか全員が無失点で出し切らないといけない」

 c筑陽学園高(福岡)のMF堤翔之介主将(3年=福岡BUDDY FC出身)は、3失点を喫しての敗戦を悔しがった。リーグ戦では、前節まで7試合連続で3失点以上。特に失点しないことを意識して九州国際大付高戦に臨んだ。

 だが、前半のうちに3点を奪われ、苦しい展開に。確かに相手とのサイズ差は大きかったが、警戒しているセットプレーを止め切ることができなかった。青柳良久監督は「失点に対する危機感をもっと持たないと」と指摘。堤も「ずっと無失点で行こう、無失点で行こうと言っていたのに、無駄な3失点だったと思います」と首を振っていた。

 今年の筑陽学園は「失わないというのが強み」という堤やMF吉田虎次朗(3年)、MF山崎遥人(3年)らテクニカルな選手が多数。チームはこの日の敗戦で最下位に転落したが、大分U-18から4得点、大津2ndからは6得点を叩き出すなど攻撃力を発揮している。

 3失点した前半から、ボールを保持。堤がボールをより前へつけることを意識した後半には、右SB小浦優希(3年)、左SB上甲健輔(3年)の攻め上がりなども交えて相手を押し込み続けた。そして、試合終盤に技巧派の1年生MF綿貫巧大とCB清水陽斗(3年)のゴールによって1点差。残り5分で同点のチャンスも作り出した。

 この日の後半のように「チームで一つになったときは強い」(堤)が、全員が同じ方向へ向かうことができていない試合もあるという。主将は周囲に声がけしながら、よりまとまって戦う考え。自力のある強豪校は今月末に初戦を迎える選手権予選で徹底して失点を減らし、白星を重ねる。

「残り1か月、練習からみんな変えて、選手権はみんなで(全国大会の行われる)東京に行きたいと思います」(堤)。リーグ戦の課題を改善し、対戦相手を上回るだけ。激戦区・福岡を必ず勝ち抜き、4年ぶりの全国切符を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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