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後半45+2分に同点弾。青森山田の2年生左SB小沼蒼珠がチームメートを信じて再び大仕事

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後半45+2分、青森山田高左SB小沼蒼珠(2年=三菱養和SC調布ジュニアユース出身)が同点ゴール

[11.26 高円宮杯プレミアリーグEAST第21節 昌平高 2-2 青森山田高 昌平高G]
 
 2年生左SBが再びチームを救った。青森山田高は後半45分にMF後藤礼智(3年)のゴールで1点を返すと、さらに45+2分、PAでの空中戦でU-17日本代表CB山本虎主将(3年)が競り勝つ。そして、セカンドボールをMF菅澤凱(3年)が拾うと、右前方へラストパス。最後は左SB小沼蒼珠(2年=三菱養和SC調布ジュニアユース出身)が左足ダイレクトでゴールへ流し込んだ。

 首位・青森山田に貴重な勝ち点1をもたらすゴール。小沼は9月24日の流通経済大柏高戦でも、交代出場ながらロングスローで同点ゴールを演出し、後半45+6分に劇的な決勝点を決めている。その後、チームメートの怪我もあって先発の回数が増加。ロングスローや身体を張った守備でチームに貢献するDFは、チームメートを信じて再び大仕事をしてのけた。

 小沼は、この日の同点ゴールについても先輩たちへの信頼を強調。「みんなを信じてやれば、諦めないでやれば、こういう結果がついてくるなと思ったので、それはしっかりと今回もしっかりと信じて、(菅澤)凱さんが落としてくれるのを信じて走り続けた感じです」。ゴールはまるでストライカーのような一撃だった。

「凱さんが落とすのは分かっていたので、ボールと間接視野でゴールエリアが見えていたので、あの辺にGKいないだろうと思って流し込んだ形です。決まって良かったです」。ただし、本人は前半からチームに流れを持って来るプレーができなかったことを反省する。満足せずに優勝のかかる最終節への準備をスタートしていた。

「伸ばしたいけれど高校の時は」と丸刈りを貫く2年生は、ベンチからでもチームを盛り上げるムードメーカーの一人。U-16日本代表候補歴も持つ注目DFが、無失点とゴール、クロスからアシストすることも目指して次の戦いに挑む。


(取材・文 吉田太郎)

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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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