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台頭中の2年生MF南創太の先制弾など、日章学園は3発も4失点敗退。選手権での勝利、活躍のために課題改善へ

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前半21分、日章学園高MF南創太(2年=ブルーウイングFC出身)が左足で先制ゴール

[12.8 高円宮杯プレミアリーグプレーオフ1回戦 京都U-18 4-3 日章学園高 東広島運動公園陸上競技場]

 台頭中の2年生レフティーが、プレミアリーグプレーオフでファインゴールを決めた。前半21分、日章学園高MF南創太(2年=ブルーウイングFC出身)は右サイドからドリブルで持ち込んで左足を振り抜く。

「夏、京都サンガとトップチームはやってたらしいんですけど、自分はトップじゃなかったんで、そこで自分の情報はないと思ったんで、まず仕掛けるってことを意識しました」。左足シュートは課題で特訓中。それでも、思い切って打った一撃はゴール左隅へ吸い込まれた。

 9月からトップチームに昇格し、定着。出場時間を増やしてきた。選手権予選では準決勝、決勝でU-17日本代表FW高岡伶颯(2年)に3アシスト。ドリブルからのクロスを高岡が決めるという形が得点パターンとして構築されてきている。

 高岡の言葉が自分の自信に。「代表にも入ってる選手ですし、褒められたら自信にもなるので『もっと、こうやっていけばいいんだな』っていうのは自分のプレーに繋がっていくし、 伶颯がいるから頑張れるっていうのはあるし、一番上手い存在なので。(高岡は)誰よりも必死に、泥臭いプレーが特徴なので、それを見てると、自分もやらないといけないというのは心に思うのがあります」。今後も、世界でも活躍した同級生の背中を追って成長を続ける。

 この日、日章学園は京都U-18から3得点。原啓太監督は「良いシーンも多かったし、(高岡や南ら)ソロで行ける選手が何人かいるので、そこの特長を活かしながら今年は攻撃をやってきた」と説明する。その強みを発揮したが、徹底的にDF背後を狙われて4点を奪われた。

 4-4-2システムでスタートし、アグレッシブさを維持するために前半の途中からストッパーを3枚並べる形へ変えた。選手たちはプレスバックや球際での奮闘を続け、DF陣も粘り強く戦ったが、逆転負け。原監督は選手権へ向けて、「攻撃は黙っといても1点、2点は取れそうなチーム力が今年はあるので。守備、セットプレーを重点的に鍛えて、手堅く、勝ち上がれるような準備はしたいなと思います」と語った。

 また、南は「選手権は(個人として)初めての舞台で。緊張っていうのはあるんですけど、ちっちゃい頃から正月とか見てきたんで、緊張よりかは楽しみっていうか、ワクワクしてるっていうのがあります」。そして、「今日みたいなゴール決めるのもそうですし、後半とか、 自分のドリブルまで行ったんですけど、行くとこまで行ってシュートが打てなかった。そこで打って決め切る選手になって、自分のドリブルでも試合を決めるっていうことを目標にしたい」と意気込んだ。この日の敗戦から改善し、選手権で多くの白星を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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