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[新人戦]目標はプロ。サイズと走力兼備の神村学園CB鈴木悠仁主将がボランチとしてスケール感大きな動き

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神村学園高CB鈴木悠仁主将(2年=神村学園中出身、右)がボランチとして存在感のある動き

[2.20 九州高校新人大会決勝 神村学園高 1-0 大津高 白波スタ]

 初戦で負傷交代し、その後2試合を欠場。準々決勝以降、交代出場していた神村学園高(鹿児島2)DF鈴木悠仁主将(2年=神村学園中出身)が決勝も後半8分からピッチに立った。

 CBとして選手権8強やプレミアリーグWEST残留に貢献。U-16日本代表候補やU-17日本高校選抜候補にも選出されている注目株だが、九州高校大会ではボランチとしてスケール感大きなプレーを見せた。大雨の中で行われた準決勝では中盤で184cmのサイズと強さを活かした守備で次々とボール奪取。奪ったあとの1本のパスをしっかりと繋ぎ、ゴールの起点にもなった。

 また、決勝では「普段やってるポジションではなかったので、自分のできることをやろうと思って、自分が入った時は1-0で勝っている状態だったので守備に徹しようと」と意識。相手の仕掛けやパス交換の前に立ちはだかった。

「(準決勝は)雨だったのでできたこともありましたけれど。今日は相手のレベルも上がった時に、何もできなかったなって。結果的にヘディングとかはできてきたんですけど、自分から発信して守備とかができなかったなっていう印象です」と首を振る。普段とは見る景色が変わり、守備の立ち位置やボールを引き出す動きで苦戦。それでも、チームメートとリードを守り抜いて1-0で勝利した。

 有村圭一郎監督は鈴木のボランチ起用について、「ちょっとあそこでボール奪取できる。で、走れるので、ボックストゥボックスでやれるボランチにちょっと育てたい」と説明する。今大会でCB中野陽斗(1年)とCB黒木涼我(2年)が健闘。また、選手権でボランチとしてプレーしたU-17日本高校選抜候補DF新垣陽盛(2年)もCBとして活躍する力を持つ。個性を磨くことに力を注ぐチームの中で、注目DF鈴木がボランチとして育成される可能性も高そうだ。

 目標はプロ。鈴木は「プロを目指しているので、スカウトの目にも留まらないとなっていう風に思うので、 自分のストロングポイントだけではなく、ウィークポイントをもっともっとレベルアップしていきたい」。チームを鼓舞する力も持つリーダーは、ビルドアップ面など改善し、目標の日本一とプロ入りの両方を実現する。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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