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[Y☆voice162]市立船橋DF渡辺健斗「相手にとって攻撃でも守備でも“怖い”SBになりたい」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第162回目は市立船橋高(千葉)DF渡辺健斗選手(3年)です。
 全国選手権準決勝の大分戦で鮮やかな先制FK。3ボランチの一角として攻守に躍動し、大会優秀選手にも選出されました。新チームでは右SBとして最終ラインからチームを支える渡辺選手の今年の目標とは?(取材日:4月8日)

―プリンスリーグ関東初戦の横浜FMユース戦は4-0で勝利
「相手のサイドハーフに対して、自分たちの両SBは結構対人強いから、そこでやられないようにしました。自分のサイドは特に2番(SB高野)があがってくるから、そこの逆サイドチェンジから相手はスピードアップするので、前半のうちはそれを見ておいて、後半はそれにしっかり対応できたので良かったです。(ただ)自分の持ち味は攻撃。きょうは後半相手にボールを持たれることが多かった。少ないチャンスでも上がって結果を残せるように頑張りたい」

―今年、SBに戻った
「3-4-3のときはサイドハーフもやっていたんですけど、4-1-4-1のときはずっとSBです。元々1年のときはSHだったので中盤をやりたい気持ちもありますけれど、今はSBとしてできることを増やしていきたいです」

―高校選抜候補合宿を経験して変わったことは
「(現清水の)白崎選手と同部屋で、色々話を聞いて意識が変わりました。白崎選手はプロに行っても自分を持っていて凄かったです。真面目に話してサッカーのこととか色々と教えてもらって『今回の合宿でダメでも2年だし、まだ1年ある』とかいろいろアドバイスをもらえた。高校選抜はレベルが高いとは全然感じなかったし、自分がダメだったのは最終的には基礎だなと。止めるにしても身体の向きだったり、止める場所だったり、パスのスピード、回転、今年はそういうところにこだわってやっていきたい。シュートでも強弱、コース、タイミングとかにもこだわっていきたい」

―それは白崎選手から学んだこと?
「自分は大雑把だった。(白崎選手から)影響されることもありました。こだわりの部分は聞いていてやっぱり凄かった。吸収できる部分がいっぱいあったので、今後絶対にいい経験になると思う」

―今年の目標は?
「選手権で2連覇することが最終目標で、中間目標はインターハイに出ること。インターハイ予選まで7試合、こういう厳しい試合ができればもっと成長できると思う。プリンスは2部より1部の方がレベル高いし、(インターハイの)千葉県予選で違いを見せていきたいです」

―自分自身のプレー面では
「サイドハーフにボールが入った時のオーバーラップ。攻撃のところでしっかりと点につなげられるようにしたい。そして1対1を強くして攻撃も守備もやりたい。相手にとって攻撃でも守備でも“怖い”SBになりたい」

―1対1はほぼ勝利していたが
「最初のプレーで2番の特長が分かって、14番(MF汰木)も中に仕掛けてくることが分かったから、サイドハーフに中はつかせて(縦に仕掛けてくる)2番との1対1は勝てたと思う。自分は去年からやっているので、同年代には負けたくない」

―FKについては
「あれは多分まぐれなので。(選手権準決勝で)公式戦で初めて蹴りました。一応候補には上がっていると思うけれど、(新チームで)自分はキッカーじゃないです。(国立に)取っておきます(笑)」

―きょうの4-0は自信になった?
「今まで3バックでやってきたんですけど、ずっとボロ負けしていた。こんなにできるとは思っていなかったです。守備はできるかなと思っていたんですけど、攻撃は予想以上。去年は和泉さんや岩渕さん、菅野さん、(杉山)丈一郎さんに渡しておけば何とかなったけど、今年は迫力があまりなくて(監督の)朝岡さんからも迫力について言われていた。東日本ユースの最終日くらいから、後ろから声を出して、迫力を持ってやって点も取れるようになって。守備はセットプレーからの守備がまだ全然ダメで課題なんですけど、きょうは球際で勝ったし、対人の強さも上回ることができた」

(取材・文 吉田太郎)

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連載:「Youth star voice」

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