[11.6 欧州CLグループリーグ第4節 チェルシー3-0シャルケ]

　UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は6日、各地でグループリーグ第4節2日目を行い、DF内田篤人の所属するシャルケ(ドイツ)は敵地でチェルシー(イングランド)と対戦し、0-3で敗れた。内田は右SBでフル出場したが、ホームでのチェルシー戦(0-3)に続く連敗となった。

　立ち上がりはアウェーのシャルケがいい入りを見せた。前半5分、MFユリアン・ドラクスラーが右サイドの内田に展開。内田がグラウンダーのクロスで中央に戻し、ドラクスラーが右足ワンタッチでシュートを打ったが、わずかにゴール左へ。その1分後にもカウンターからドラクスラーがドリブルで持ち上がり、最後はFWアダム・サライが右足ミドルを狙ったが、枠を捉え切れなかった。

　チェルシーは前半20分、MFアンドレ・シュールレが左45度の位置から直接FKを狙うが、GKティモ・ヒルデブラントが横っ飛びでセーブ。同22分にもシュールレが左サイドから内田をかわして中に切れ込み、右足ミドルを打ったが、枠を外れた。

　安定感のある守備でチェルシーに決定機をつくらせずにいたシャルケだが、試合は思わぬ形で動いた。前半31分、ビルドアップでGKのヒルデブラントが蹴りどころを探しているところにFWサミュエル・エトーがすかさずプレッシャーをかけると、慌ててヒルデブラントがキックしたボールに右足を伸ばして当て、これがそのままゴールマウスへ。チェルシーとしてはラッキーな先制点。シャルケにとっては痛恨のミスからリードを許してしまった。

　1点ビハインドで折り返した後半7分、シャルケはドラクスラーが際どい左足ミドルを放つが、GKペトル・チェフの好守に阻まれる。すると同9分にカウンターから追加点を決められた。チェルシーは速攻からMFウィリアンのラストパスを受けたエトーが右足でゴール左隅に流し込み、2-0とリードを広げた。

　追い込まれたシャルケは後半17分にMFクリスティアン・クレメンス、同22分にMFマックス・マイヤーを投入して反撃を狙うも、しっかり守備を固めてきたチェルシーを攻めあぐね、なかなかチャンスをつくれない。逆にカウンターからピンチを招く場面もあり、後半31分にはシュールレに対するファウルで内田が警告を受けるなど苦しい展開となった。

　チェルシーは後半38分に途中出場のFWデンバ・バがダメ押しの3点目。3-0の完勝で3連勝を飾り、3勝1敗の勝ち点9で頭一つ抜け出した。シャルケは2勝2敗の勝ち点6で2位。さらにバーゼル(スイス)が勝ち点5で追い、ステアウア・ブカレスト(ルーマニア)は勝ち点2で最下位となっている。

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