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[MOM741]京都橘DF橋本夏樹(3年)_仲間から「尊敬」される守備。泥臭くゴール死守

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.5 全国高校選手権準々決勝 帝京長岡1-2京都橘 三ツ沢]

 後半のシュート数は1-7。後半5分のゴールで1点差とし、さらに勢いに乗ってゴールへ迫ってくる帝京長岡の攻撃を京都橘のエンジの壁が跳ね返す。その中心にいたのが、CB橋本夏樹(3年)だった。PAまでボールを運ばれても、ラストパス、シュートを身体を張って防ぐと、得意の1対1でもことごとく相手アタッカーをストップ。ゲーム主将を務めたFW仙頭啓矢(3年)が「橋本夏樹や林大樹がものすごく身体を張ってくれていた。(特に橋本は)1対1は絶対に負けないというイメージがありますし、相手を前に向かせないところは本当に尊敬しています。守備に関しては本当に尊敬しています」と絶賛する守備力で相手の攻撃を食い止めた。

「ああいう苦しい、シンドイ状況の試合を何回も経験して来ているので、この経験があって粘り強い守備ができたと思います」と橋本。4年ぶりの全国大会出場を懸けた京都府大会決勝では3点リードを後半開始直後の連続失点で1点差にされたが、その後の30分間以上を耐えぬいた。その経験もあり、1点差でも守り切る自信があった。「最後はめっちゃ長かったです」を微笑んだ橋本だったが、「満点ではないですけど、よく耐えたなと思っています」と1点差勝利に胸を張った。

 守備陣の奮闘で勝ち取った国立4強。「思い描いていた夢の舞台。その舞台に立てることは凄いこと。チームみんなで行けるのは嬉しいです。(今は)コーチングを掛けなくても連係取れるときもありますし、粘り強さをずっと出していきたいと思っています。ボクらが失点さえしなければ絶対に勝てると思っている。絶対に優勝したいと思っています」。国立ではより堅い守りを見せてチームの日本一に貢献する。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)

【特設】高校選手権2012
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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