beacon

[MOM828]野洲FW中村真輝(3年)_エースが4戦5発!優勝の立役者に

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
第8回ミズノカップU-18 IN熊本
[8.15 ミズノカップIN熊本決勝 静岡学園1-2野洲 大津町総合運動公園球技場]

「結構(DFとGKが)来てたんで焦った。そこは何してでも押しこむだけですね。外したら味方にヤヤ言われる」。1-1の前半35分、野洲のエースFW中村真輝(3年)は敵陣PAやや外でインターセプトしたMF平石健祐からパスを受けると、距離を詰めてきた相手GKとDFを個人技で振り切って左足で決勝ゴールをねじ込んだ。この日は前半11分にも正確なFKでFW菅野淳の先制ゴールをアシスト。決勝では接触プレーで左膝を負傷して途中交代したものの、1得点1アシストの活躍を見せた中村は、大会を通しても4試合5得点とMVP級の活躍でチームを頂点へ導いた。

「身体はあんまデカくないんですけど、デカイCB相手に味方からしっかりとボールを受けて、ボールを下げんと、自分で前向いて、得点取ったり得点につながるパス出したり攻撃的なプレーするところを見てほしい」という中村は全国高校総体予選途中からポジションを中盤から最前線へスイッチ。「中盤やったらボランチとかがついてくるじゃないですか。でもFWだと、落ちたときにCBもついて来にくいし、中盤もいるからギャップに顔出したら中盤にいる時よりも一コ前の位置で前を向くことができる」というFWで攻撃のタメをつくり、決定的なシュート、パスで野洲の得点に絡んでいる。

 全国高校総体では無得点で初戦敗退。韮崎(山梨)に1点も与えなかった守備陣の奮闘に応えることができなかった。今大会も守備陣の踏ん張りが優勝の要因だった。それだけにエースは「DFの頑張りを無駄にしないように崩して点取っていかないといけない。インハイの全国大会も守ってくれたんですけど、オレらが点取れずに負けてしまった。選手権ではオレらが崩して、点取って楽にしないといけないですね」と誓った。

 中村自身、「セットプレーは敵いないんで自分の技術だけで入ったリ、外れたりする。そこで点取れたら楽なので、そういうところはしっかり決めていかないといけない」という直接FKで今大会は2試合連続ゴールを決めるなど、得点パターンを増やしつつある。野洲のエースとして期待に応えなければいけないという強い思いもある。選手権で守備陣の奮闘に応えるために、技巧派軍団のエースは公式戦でも結果を残し続ける。

[写真]前半35分、野洲の中村がGKをかわして決勝ゴール

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】第8回ミズノカップU-18 IN熊本

▼ミズノ・フットボール情報はこちら
http://www.mizunofootball.com/

TOP