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[PSM]キャプテンマークを巻き、先制点の大宮MF青木「公式戦でも決めたい」

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[2.16 PSM 大宮4-1湘南 NACK]

 大宮アルディージャに加入し6年目のシーズンを迎えるMF青木拓矢。16日に行われた湘南ベルマーレとの練習試合でキャプテンマークを巻いてプレーし、先制点を挙げるなど活躍を見せた。「ちょっと違う責任感を感じた」とゲームキャプテンとしてをプレーした90分を振り返る青木だが、MF東慶悟がF東京へ移籍した中盤で存在感を示し、4-1の勝利に大きく貢献した。

「得点の場面は良かったと思う」と言う青木だが、試合内容には満足していないようだ。「前半の入りとか、もう少し。主導権を相手に握られたし、後半も主導権を握れればもっと点を取れたと思います」と、試合の立ち上がりとシュート1本に終わった後半を反省した。

 実際に前半の10分間は、湘南が主導権を握っていた。湘南のFW梶川が「それぞれが行けると思っていたはず」と振り返るように、出足の良い湘南のプレスに苦しめられた。その中で流れを変えたのが青木だった。前半10分、FW長谷川悠とのワンツーからPA内でフリーとなりシュートを打つと、これがゴールに突き刺さった。GK安藤駿介も「トーキック気味でタイミングがとりにくかった」と唇を噛む一撃で、大宮が先制点と試合の流れを一気につかんだ。

 その後も前半25分には青木のロングボールから右サイドを攻略。長谷川のポストプレーからノヴァコヴィッチの決定機につながっている。同42分にも青木のロングボールから抜け出したノヴァコヴィッチが相手DFに倒されてPKを獲得した。

 攻撃の起点として活躍できたのは、より守備的な働きのできるMF金澤慎と組んでいたからだ。後半に入り、金澤をベンチに下げ、青木のパートナーはMFカルリーニョス、MF上田康太と攻撃力も持ち味の選手へと代わっていった。その中で青木は、より守備的な役割をこなし、湘南の反撃を1点に抑えている。「誰と組んでも、もっともっと良い流れをつくれるようになればいい。時間帯にもよると思いますが、いろんな選手と組むと思うので、誰が出てももっとうまくいくように、開幕までの2週間で調整していきたい」と、開幕に向けてのテーマを語る。

 今季のNACK5初ゴールについて青木は「公式戦でも決めたいと思いました」と、喜ぶ。昨季、一昨季と2シーズン続けて全34試合に出場している青木は、11年は3得点、12年は4得点と、1シーズンあたりの得点数を伸ばしている。新シーズン、この記録を伸ばすことができれば、毎年残留争いに巻き込まれるチームも、もう一歩前進できるはずだ。
(取材・文 河合拓)
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