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[MOM204]中央大GK岡西宏祐(4年)_ビッグセーブ連発の守護神が王者撃破に導く

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.25 関東大学1部第22節 専修大1-2中央大 味フィ西]

 この4年間で一番大事な試合だったと言っても過言ではない。チーム全員が集中した守りを続ける中、GK岡西宏祐(4年=山梨学院高、ヴァンフォーレ甲府内定)もビッグセーブでチームを救った。中央大は勝利が絶対条件だった試合で王者専修大を下し、見事インカレ出場権を獲得してみせた。

 試合前の一戦で状況が変わるという難しい展開。「個人的には気にしてしまうタイプなので、日体大の試合は見ないようにしていた」。結果的には順位が1つ上の4位日体大が破れ、勝ち点を伸ばすことは出来ず。中央大は専修大に勝てば勝ち点で上回る状況となった。異様なムードの中、試合は始まったが、中央大は1点リードで前半を折り返すことに成功した。

 だが後半は耐える時間が続いた。「少し押し込まれ過ぎたかな」と岡西は苦笑いを浮かべたが、気迫のプレーでチームに勇気を与えた。 目を引いたのは後半16分のプレー。専大FW仲川輝人(2年=川崎F U-18)にゴール前に侵入されると、フェイントでかわされシュートを放たれる。「あの場面は1回キックフェイントで前のDFを外すのが見えていた。2回目で打ってくるかなと思ったのですが、そこでもキックフェイントを入れてきた。さすがに倒れてしまったのですが、最後は『頼む』という思いで足を残したら、なんとか当たってくれた」。会場もどよめくビッグプレーでチームを勝利へと導いた。

 何とか最終戦をものにし、4位に滑り込んだ中央大。だが前半戦を折り返した段階では首位専修大と勝ち点で並ぶ2位で折り返していただけに、「インカレの出場権が取れてまずは良かったですが、後期の失速は情けない」と素直な気持ちも明かす。

 来季は「オファーを貰ったら行こうと決めていました」と語るヴァンフォーレ甲府への入団が内定している。岡西も含め同級生5人のプロ入りが内定している中央大。「今年はタイトルが取りたい。まずは目の前の試合を一戦一戦戦って、そのまま進んでいきたいです」。終わりよければすべてよし。最後の勲章を獲得すべく、岡西はゴールを守り続ける。

(取材・文 児玉幸洋)

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