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[大学選手権]2G1A!!FW岸田和人の活躍に乾監督も目を細める

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[12.24 大学選手権準決勝 福岡大 3-1 阪南大 味フィ西]

 後半の3得点で福岡大は逆転勝利を飾った。MF清武功暉(4年=大分U-18)が投入された直後に同点、逆転につながったため、清武に目が行きがちだが、その3得点すべてに絡み、2G1Aを記録したのはFW岸田和人(4年=大分U-18)だった。

 まずは後半14分の同点PKのシーン。「普段は清武と田中(智大)が蹴るのですが、あいつらは夏に(総理大臣杯での阪南大とのPK戦で)外しているので、お前ら絶対蹴らせないからという話をしていた。僕が取りに行ったらあいつら何にも言わなかったので、僕はそのまま蹴った感じです」。岸田は迷わず助走をとると、正面にチップキックPKを決めた。「僕はあれしかしないので」と笑顔を見せた岸田和だが、強心臓ぶりを見せつけた。

 さらに3分後には清武のアシストから逆転ゴールを記録。「あいつからのパスは手に取るように分かる。意思疎通がしっかりできている」と大分下部組織時代から培われたホットラインを披露した。なおも勢いに乗る岸田和は後半20分のMF田中智大(4年=福岡U-18)のゴールもアシストし、この日の3得点全部を演出した。

 チームには双子の弟、DF岸田翔平(4年=大分U-18)も在籍。小さいころから切磋琢磨しながら成長してきた。だが卒業後は翔平はサガン鳥栖への入団が内定しているが、和人は未定。「弟には頑張ってほしい」と語る岸田和。「サッカーは続けたいと思っているのですが、僕はまだ決まっていません。これから就活です。今大会もどこで誰が見ているか分からないので、気持ちが入っている。今は気持ちも含めすべてがうまくいっていると思います」と絶好調の要因を明かした。

 乾真寛監督も「岸田和は今神がかっている。とりあえずこの大会に入ってから勢いが止まらない」と今大会での成長ぶりに目を細める活躍ぶり。全国中継される来年1月6日の決勝でも大活躍を見せれば、一気に就職先が決まる可能性もある。 

[写真]同点PKを決めるFW岸田和人

(取材・文 児玉幸洋)

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