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[MOM656]大阪府DF阿部勇輝(G大阪ユース、1年)_劇的V弾決めた大会屈指の左SB

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[10.4岐阜国体少年男子3位決定戦 大阪2-1静岡 飛騨古川WB]

 背番号2の左SBがファインゴールで熱戦に決着をつけた。大阪府は1-1の後半34分、左サイドでボールを持ったMF阪本将基(C大阪U-18、1年)がディフェンスラインのギャップを突くスルーパス。これに反応したMF山崎拓海(G大阪ユース、1年)がクロスするようにPAでへ飛び込んできたSB阿部勇輝(G大阪ユース、1年)へ折り返すと、「ゴールが見えたから打った」阿部は豪快な右足シュートをゴール右上隅へ突き刺した。

 ヒーローは今大会トップクラスの左SBだ。特に攻撃面は脅威。抜群のスピードで左サイドを駆け上がり、またDFに囲まれてもボールを取られない。アタッカーかと思わせるようなキープ力と相手の逆を簡単に取ってしまう動き、判断力で存在感を放った。闘争心の高さからヒートアップするような場面もあったが、それでも試合終盤でも疲れを見せずに最後まで走りきって勝負を決める才能も披露。前日の準決勝では苦手のPK戦で9人目のキッカーとして出番が回ってきてしまい、失敗してしまっていただけに「昨日PKを外して優勝を止めてしまった。きょうは何かやりたいと思った」と結果を残すことにこだわっていた。

「今後はマッチアップした相手に常に勝っていけば、自分が日本一の左SBになれると思う。まずはガンバでレギュラーを取れるように頑張る」と誓った。メンタル面を含めて3歳年上の翔太さん(現大学1年)が目標という阿部。実力の高さを印象づけた国体を今後につなげる大会とする。

(取材・文 吉田太郎)
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