[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.30 ミズノカップU-18IN香川 日本航空1-4桃山学院 香川県サッカー場サブ]

　桃山学院(大阪)の堀佳津之監督が「大阪の高校では止まらないと思う」と評した大阪の“怪物候補”だ。桃山学院のエースストライカー、FW丸本周旦(新3年)はポストワークと鋭いターンからゴールへ迫るプレー、そして得点力が魅力の強力FW。日本航空戦の終盤は再三独力でサイドをこじ開けて決定機を演出したほか、勝ち越した直後には右サイドからのラストパスを1タッチで沈めてチーム3点目をゲットした。そして32分には右サイドを個人で制圧。DFを外して一気にゴールライン際まで切れこむと、その折り返しがMF中村修也の4点目につながった。

　相手がメンバーを落としていたこともあるが、別格のパフォーマンス。177cm、74kgのFWは正確なポストワークでチームを支え、決定的な仕事もしてのけた。「ボールを上手くキープして、自分のスピードを活かせたと思います」と笑顔。リバプールのウルグアイ代表FWルイス・スアレスが憧れというFWは自分の持ち味を出して勝利に貢献した。

　将来の目標はJクラブへの加入。課題は「プレスバック。チームのために走ることが少ない」ことだ。自身の攻撃力をより活かすためにも、犠牲心を持って練習、試合に臨む。そして「チームの中心として全国優勝に貢献したい」という目標も叶える。

(取材・文　吉田太郎)

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