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[総体]「まだまだ甘いFW」注目FW宮市は10人のチーム救えず3回戦敗退…

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平成25年度全国高校総体
「2013 未来をつなぐ 北部九州総体」サッカー競技(福岡)

[8.3 全国高校総体3回戦 星稜 2-1 中京大中京 東平尾公園博多の森補助競技場] 

 今大会を代表するストライカー、中京大中京のU-18日本代表候補FW宮市剛(3年、湘南ベルマーレ内定)は8強を前に姿を消した。この日は1-1の前半12分にタイミングのいい動きだしからパスを引き出して左中間を独走。ただ懸命に追ってくるDFよりも一瞬早く放った右足シュートはわずかにゴール右へ外してしまう。決定機を逃したチームは前半26分に退場者を出して劣勢に。宮市はカウンターから根気強くチャンスをうかがい続けていたが、最後までゴールを奪うことはできず。今大会は3試合1得点と強烈なインパクトを残すことができなかった。

 5月に負傷した右膝の回復に務め試合に復帰したのは1か月前。コンディションを高めてきたが、自分のプレーを発揮することができなかっただけに悔しさが募る。また初戦で再三あった決定機を逃すなどストライカーとしての自分の出来に不満を感じた。
 
 この日も10人で粘り強く戦うチームを救う仕事がしたかった。「ボクがしっかりとプレーしないといけない。まだまだ甘いFWだなと。FWは怖くないといけない。努力してどんどん怖いFWになっていきたい」と無念の夏を成長の糧とすることを誓っていた。

 先月16日には来季の湘南入りが発表された。複数あった選択肢の中から神奈川のJ1クラブを選択した理由について「チームの雰囲気。そして(監督の)指導力もある」と説明。早く試合に出て、結果を残し、より高いステージでの活躍を目指す。そのためにダイナミックな動きからゴールを奪う逸材FWは高校生活残り半年、少しでも「怖いFW」となってプロの世界へと飛び込む。 

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)
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