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リーグ最多得点の磐田を完封。浦和が2-0で上位対決を制す

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[7.28 J1第19節 浦和 2-0 磐田 埼スタ]

 3位の浦和レッズがホームの埼玉スタジアムに4位のジュビロ磐田を迎えた一戦。浦和は前半36分に鮮やかな速攻を見せ、最後はMF柏木陽介が先制点を挙げる。後半も主導権を握る浦和だが、磐田の激しい守備に苦しめられる。後半10分にはPKを獲得したが、MFマルシオ・リシャルデスのシュートはGK八田直樹に防がれてしまう。それでも試合の主導権を握り続けた浦和はMF阿部勇樹が追加点を挙げて、2-0と点差を広げた。浦和はこのままリーグ最多38得点を挙げていた磐田を完封し、勝ち点を34に伸ばしている。

 ほぼベストメンバーの浦和に対し、磐田はU-23韓国代表に招集されたMFペク・ソンドン、負傷でMF山田大記やMF山本康裕らを欠く苦しい台所事情。バックアップメンバーとしてU-23日本代表に帯同していたMF山崎亮平がスタメン出場を果たした。

 サイド攻撃を軸に攻める磐田と、状況に応じて速攻と遅攻を使い分ける浦和。序盤は互いに持ち味を出し合う展開となる。前半21分には磐田のMFロドリゴ・ソウトがオーバーヘッドでゴールを狙ったが、シュートは枠の左に外れて行った。

 次第に試合の主導権を握ったのは浦和だった。前半26分には右のMF宇賀神友弥からのクロスをFW原口元気が落としたボールを受けた柏木がシュートを打つが、GK八田直樹に弾かれて得点は挙げられない。それでも同36分、浦和がカウンターから先制点を挙げる。流れるような速攻から、最後は柏木が左足でゴールを決めて1-0と浦和が先制した。

 先制後も浦和は素早いリトリートを見せて、磐田の攻撃に付け入る隙を与えない。43分にも浦和は速攻から原口が倒されてFKを得る。このチャンスに柏木がゴールを狙ったが、わずかにゴール上に外れて行った。このまま1-0で前半は終了する。

 後半も前に出てきた磐田に対し、浦和はチャンスをつくり出す。10分にはDF槙野智章のロングボールから、原口が抜け出す。PA内でドリブルを仕掛けると、GK八田に倒される。これでPKを獲得したが、MFマルシオ・リシャルデスのシュートは八田に防がれてしまう。このプレーで負傷した原口は自ら交代を要求し、FWポポがピッチに送り出された。磐田もMF山本脩斗に代えて、東京Vから加入したMF小林祐希を投入する。

 磐田の激しい守備の前に、なかなか追加点を挙げられなかった浦和だが、後半33分に磐田ゴールをこじ開ける。柏木が落としたボールをマルシオ・リシャルデスがシュート。これは磐田DFにブロックされたが、こぼれ球を拾った阿部が冷静にコースを狙ったシュートを決めて、2-0とリードを広げた。

 その後も浦和はチャンスをつくり続けが。後半43分には柏木のシュートが惜しくもゴールバーの上に外れて行く。試合終了間際には、何度か磐田にFKを与えたが、シュートらしいシュートを打たせることなく、タイムアップを迎えた。これで浦和は10試合無敗(4勝6分け)で、磐田との勝ち点差を4に広げた。

 自身にとって16試合ぶりとなる今季3点目を挙げた柏木は「(自分は)決めるだけだった」と決勝点の場面を振り返り、「第3節で2点決めて、その後はゴールがなかったのでもどかしい気持ちだったのですが、自分のゴールで勝利に導くことができて良かったと思います。ゴールが欲しくてたまらなかった。応援に来てくれた皆さんのおかげやと思います。ホンマにありがとうございます」とサポーターに感謝した。

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