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柏が先制も新潟に追いつかれドロー、ネルシーニョ「意味のある勝ち点1」

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[8.4 J1第20節 新潟1-1柏 東北電ス]

 連勝中の4位柏レイソルは敵地で14位アルビレックス新潟と対戦し、1-1で引き分けた。押し込まれる時間が続いたものの前半終了間際の45分にMFジョルジ・ワグネルが先制点。しかし後半18分にセットプレーからFW矢野貴章に決められ失点を喫した。連勝は2でストップ。勝ち点1を分け合った。

 試合後、柏のネルシーニョ監督は「非常に難しいゲームになった。カウンターから得点を取って、後半はよく動いたが……セットプレーからの失点がこういう結果になった」とコメント。それでも「きょうの試合はドローのチームが多かったと聞いている。きょうの結果で2位(広島)と勝ち点1差分、詰められた。意味のある勝ち点1だと思う」とキッパリ話した。

 この日の柏はFW工藤壮人が1トップを務めた。対する新潟はロンドン五輪を戦うU-23日本代表でDF鈴木大輔が不在。またMFミシェウが累積警告により出場停止のため、FWアラン・ミネイロが先発出場を果たした。

 試合は立ち上がりから新潟が果敢に攻め込む。FWブルーノ・ロペスとアラン・ミネイロが起点となり、チャンスをつくった。前半7分には後方からのロングボールをゴールライン際のMF藤田征也が折り返す。マイナスのボールをゴール前左のMF田中亜土夢がボレーシュート。これは得点にはつながらなかった。その後も新潟が試合の主導権を握った。同30分には、田中のFKからブルーノ・ロペスがヘディングシュート。しかし枠を捉えることはできない。

 すると徐々に柏の攻撃陣が目を覚ます。前半42分にはMFレアンドロ・ドミンゲスのロングボールから工藤がヘディングシュート。クロスバー上へ外れていった。それでも前半終了間際の45分、中央でボールを受けたMF大谷秀和がワントラップでDFを突き放してドリブルで前進。右足で絶妙なスルーパスを送る。PA右へ抜け出したジョルジ・ワグネルがこれを受けると左足シュート。一度はGK東口順昭に阻まれるも、跳ね返りを自ら左足で押し込んだ。柏が先制に成功。1-0で前半を折り返す。

 流れを変えたい新潟は後半13分に最初の交代カードを切り、DF菊池直哉に代わって矢野を投入。すると、この交代が功を奏した。出場から5分後の後半18分、FWアラン・ミネイロの左CKからファーサイドの矢野がヘディングシュートを叩き込んだ。DF橋本和と競り合いながらも力強い一撃。これがゴールネットを揺らし、1-1を試合を振り出しに戻す。

 追いついた新潟だったが後半24分にはアクシデント。ドリブルで上がろうとした途中出場のMF茨田陽生をMF本間勲が後方から倒してしまう。このプレーで2枚目の警告を受けて退場。数的不利な戦いを強いられた。有利になった柏は2度目のリードをめざすが、1点が奪えない。逆に人数が少ない新潟がブロックを形成。ゴール前を固められると最後まで崩すことはできなかった。そのまま1-1で試合は終了。引き分けに終わった。

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