[8.11 J1第21節 横浜FM3-2新潟 ニッパ球]

　横浜F・マリノスが上がってきた!!　横浜FMは11日、ニッパツ三ツ沢球技場でアルビレックス新潟と対戦し、3-2で逆転勝利をおさめた。新潟に2度のリードを許す苦しい展開となったが、MF中村俊輔のセットプレーから3得点を記録。リーグ無敗記録を14(8勝6分)に伸ばした横浜FMが首位広島と勝ち点差5の5位に浮上した。なおJ1無敗記録は09年に鹿島が記録した17となっている。

　圧巻のヘディング3発だった。まずは1点ビハインドで迎えた後半17分。左サイドからのCKを獲得すると、中村が正確無比のボールをゴール前に入れる。するとファーサイドから走り込んだDF中澤佑二が豪快にヘディングシュートを叩き込み同点に追いつく。すぐさま勝ち越しを許すが、同24分、左サイドでFKを獲得すると、またしても中村が今度はFWマルキーニョスに合わせて再び試合を振り出しに戻した。

　さらに終了間際の後半42分、横浜FMは今度は右サイドでFKを獲得。中村は再びゴール正面にフリーで飛び込んだ中澤に合わせて勝ち越し弾をアシストした。

「練習の段階から俊(中村)からいいボールが来ていた。本当に合わせるだけだった。セットプレーから取れてよかった」と試合後のインタビューで笑顔を見せた中澤。中澤の1試合2ゴールは03年8月2日の神戸戦(3-0)以来、約9年ぶりとなった。

　対する新潟。前半18分に右サイドに流れたFW平井将生からのグラウンダークロスをMF田中亜土夢が押し込み幸先よく先制。1-1の同点で迎えた後半20分にも再び田中がこの日2点目を決めて2度のリードを奪ったが、終盤守備陣が耐え切れず、新潟はリーグ6戦ぶりの黒星を喫してしまった。