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2点リードから一時は追いつかれるも…神戸が意地みせ、札幌下す

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[8.18 J1第22節 札幌2-4神戸 札幌厚別]

 J1の第22節が18日に各地で行われた。13位ヴィッセル神戸は敵地で18位コンサドーレ札幌と対戦し、4-2で勝利した。前半2分にFW田代有三が先制点を奪うと、後半8分にはMF野沢拓也が直接FKを決めた。2-0から一時は追いつかれるも、野沢とFW都倉賢のゴールで再び突き放し、浦和戦(1-0)に続いての連勝を飾った。一方、前節で首位・仙台を2-1で撃破した札幌だったが黒星を喫した。

 前半2分に早くも試合は動いた。DF相馬崇人がMF茂木弘人とのパス交換から左サイドへ抜け出してクロスを上げる。ゴール正面へ飛び込んだ田代がヘディングシュート。一度はGK杉山哲に弾かれるも、こぼれに自ら反応すると右足シュート。神戸が先制に成功した。

 追いつきたい札幌はMFハモンやFWテレを中心に攻撃を仕掛ける。前半13分にはハモンのパスから左サイドへ抜け出たDF岩沼俊介が左足でシュートも枠を外れる。その後もハモンの右CKからテレが頭で合わせるもクロスバー上へ外れていった。同点弾は生まれない。

 すると互いにアクシデント。札幌は前半35分にテレが足首を痛めて負傷交代。代わってFW内村圭宏が出場した。対する神戸は前半終了間際の45分にFW大久保嘉人が腰を痛めて交代。FW吉田孝行がピッチへ送られた。神戸リードの1-0で前半を折り返した。

 後半開始直後こそ、札幌がチャンスをつくりだしていたが決定機を決めきれず。同8分には神戸が2点差に突き放すゴールを奪う。ゴール正面で野沢が倒されてFKを獲得。PAわずかに手前から野沢が右足で直接狙ったボールは、ゴール前で大きく落ちるとゴールへ吸い込まれた。鮮やかな直接FKで2-0と差を広げた。

 なんとか1点を返したい札幌は後半12分に砂川に代えて、FW上原慎也を投入。4バックから3バックへ布陣を変更すると果敢に仕掛けた。すると、この采配が功を奏した。後半21分、内村とのパス交換から浮き球パスに反応し、PA内へ飛び込んだハモンが茂木に倒されてPKを獲得。これをゴール左へ自ら決めた。今夏に加入したハモンのJ初ゴールで1点を返す。さらに後半29分には同点弾。左クロスに飛び込んだ途中出場の上原が頭で叩き込み、2-2に追いついた。

 しかし、ここから意地をみせたのは追いつかれた神戸だった。後半35分にはMF田中英雄に代えて、FW都倉賢を投入。すると1分後の後半36分、左サイドから仕掛けた田代が中央へ折り返す。ゴール前の都倉がDFと前に必死に粘ると、走り込んできた野沢が左足シュート。野沢のこの日2点目で3-2と再びリードを奪った。さらに2分後の後半38分にはダメ押しの4点目。左サイドから崩しにかかると、最後は都倉がヘディングシュートを沈めた。そのまま試合は終了。神戸が4-2で逃げ切った。

 試合後、2得点を決めた野沢は「札幌はホームで追いついている試合が多いのは分かっていた。油断していた部分はあったが、みんなで気を引き締めた結果、きょうの勝利につながった」とコメント。今季10勝目を手にしたが「先を見ず、きょうのように目の前の試合を全力で戦うことが上につながる。次も必ず勝ち点3を取って、上位にいきたい」と淡々と話した。

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