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福岡・MF岡田「もっと喋って修正したかった」

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[9.14 J2第33節 東京V 1-1 福岡 味フィ西]

 23節の徳島戦(1-3)以降、10試合で2勝1分7敗。昨シーズンはJ1を戦っていたアビスパ福岡だが、1年でのJ1復帰は難しい状況に追い込まれている。14日にはリーグ戦で5試合勝利のない東京ヴェルディと対戦し、1-1で引き分けたが、後半は防戦一方の厳しい展開を強いられた。

 それでも、前田浩二監督は「今週は鈴木(惇)が出場停止、成岡(翔)がケガでポゼッションができない状況だった。その中でもスピーディーなカウンターからチャンスをつくれたし、アウェーの戦い方ができていたと思う」と語った。MF岡田隆も「選手交代後は、少しバランスが崩れて、自由にやられてきつかった」と、苦戦を認めつつ「あの流れだと2点、3点入れられるという試合が続いていた。苦しみながらも、なんとかアウェーで引き分けられた。決して良くはないけど、最低限はできたと思う」と、前を向いた。

 その上で岡田は、選手交代後にピッチ内で修正ができなかったと振り返る。

「(終盤の)苦しい時間帯は、FWを1枚下げて、前線に勝負ができるオズマールを残して、4-4-1-1のような形でやれたら良かった。上手くいっている時間帯は(高橋)泰さんが少し引いて、相手にバックパスをさせて、ボールをサイドに行かせて、そこでミスをさせる守備ができていました。選手交代をしてからも1枚(石津大介)を下げて、ボランチをケアさせて、もう一人のボランチにパスが出たところを、僕たちボランチの1枚が見れば良かった。そういうところをもっと喋って修正したかった」と、選手交代後に流れを失ったことを悔やんだ。

 実際に後半28分に高橋がベンチに退いてからは、一方的に攻め込まれていた。前田監督も、成岡と鈴木の不在により、ポゼッションを握ることができないと話していたが、選手層は決して厚いと言える状況ではない。

 そんな中で、次節は鈴木に加えて、DFキム・ミンジェも出場停止となる。この試合で岡田は堤俊輔とドイス・ボランチを務めたが、手応えを口にした。

「結構ボールも持てるし、守備でも気が利くのでやりやすさはありました。ただ、僕らの所で攻撃の時間をつくったり、前へ配球したり、というところはもっと精度を上げていかないといけないと思っています」

 苦しい状況は続くが、岡田は「アウェー、ホーム、関係なく勝利を目指したい。今日のように粘っていれば、チャンスが転がってくる時間帯もある。次は勝ち点3を取れるようにやりたい」と、3日後に行われる町田戦に気持ちを切り替えた。

(取材・文 河合拓)

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