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好守でリーグ最多得点の磐田の攻撃凌いだ17位・新潟、勝ち点3は得られず

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[9.22 J1第26節 磐田0-0新潟 ヤマハ]

 J1第26節、首位・広島と勝ち点6差の4位・ジュビロ磐田と、J1残留圏内15位の大宮と勝ち点2差の17位のアルビレックス新潟との一戦は、0-0で引き分け。勝ち点1を分け合った。

 試合は前半6分、右中間でボールを持った新潟FWミシェウの左足ミドルがゴールを捉える。新潟は10分にも右タッチライン際からMF藤田征也がディフェンスラインの背後へボールを落とし、FWブルーノ・ロペスが右足シュートへ持ち込んだ。だが、磐田はGK八田直樹がミシェウのシュートに続いて好セーブで弾き出す。

 立ち上がりに2本危ないシーンがあったものの、磐田はポゼッションで新潟を圧倒。ただ、前節G大阪戦で同点ゴールを決めているMF山崎亮平が負傷によって前半22分に交代したことも影響したか、動きが少なく足下から足下へとつなぐ展開ばかりで相手を崩すことができない。

 磐田は14分に右SB駒野友一が自ら獲得した右FKから右足シュート。39分にはFW前田遼一のポストプレーからMF山田大記が右足を振りぬいたが、シュートはGKの正面を突いた。

 新潟は前半終了間際にMF本間勲のスルーパスにFWブルーノ・ロペスが走りこむが、磐田GK八田が思い切った飛び出しでクリア。新潟もGK東口順昭が相手のクロスを再三好反応で阻むなど、両GKの好守が光った。

 磐田の森下仁志監督が「守備はアプローチのスピードをもっと上げていこう。背後を狙い、サポートを速くしていこう。勇敢に戦おう」と話し、新潟の柳下正明監督が「守備は粘り強く対応すること。攻撃は奪った後のボールを丁寧に。チャンスをものにしよう。あと45分、全力で戦うぞ!」とメッセージを送って迎えた後半、先に決定機を迎えたのは新潟だった。

 10分、磐田のCKから逆襲すると、数的優位を保ったままMF田中亜土夢が敵陣を一気に駆け上がる。左中間から右前方に出されたラストパスに決定的な形でMF藤田征也が走りこんだが、右足シュートは枠を捉えなかった。

 それでも、リーグ最多得点を誇る磐田の攻撃を東口とCB鈴木大輔、CB石川直樹中心に跳ね返した新潟は、36分にMF三門雄大が決定的な右足シュートを放つと、試合終了間際にも交代出場のFW矢野貴章が右サイドを打開して独走。一気にPAへ侵入して出したラストパスをゴールエリアのミシェウが押し込んだが、劇的な決勝ゴールかと思われたシュートはオフサイドの判定でノーゴールとなってしまった。

 ともに負けられない一戦。その中でJ1残留のためによく守った新潟だったが、手にするチャンスがあった勝ち点3をものにすることはできず。柳下監督は試合後、守備面を評価しつつも「何回かあるチャンスを決めきることが必要」と語っていた。

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